慰安婦合意破棄は北朝鮮問題の解決を不可能にする


※韓国を信用する事自体が根底から間違っている。

日韓請求権協定無視の異常判決、そして「和解・癒し財団」解散での事実上の慰安婦合意骨抜きと、日韓対立が深刻化していく。そんな現状をアメリカは座視出来なくなってきた模様だ。


アメリ国務省が「和解・癒し財団」解散について

「機微に関わる歴史的な問題に、癒やしと和解を促進し、相互の信頼を高めるような方法で取り組むよう全ての当事者に働き掛けている」

と言う声明を発表、北朝鮮問題、と言う難題があるので日韓の連携を促した形だ。

だが、声明の言う「相互の信頼を高めるような方法」と言うのは日韓では解釈が全くの別物で、日本は

「合意の誠実な履行」

だが、韓国では

「日本が法的責任を認め、謝罪し、賠償する」

事を意味する。

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※当初からアメリカは合意を支持していた。

そもそもこの日韓合意はアメリカの仲介が裏にあった事は今となっては公然の話である。だから当初からアメリカは合意を支持していた訳だが、ここで韓国が一方的に合意を骨抜きにしたり、破棄同然の状態にするのは韓国にとっても同盟国であるアメリカの顔に「泥を塗る」愚行なのだが国際政治センス0の文在寅にはその意味が理解出来ないのだろう。いや、出来たとしても「憲法国際法より国民感情優先」なのだから、その違いを考えても意味がない。

いずれにせよ、幾らアメリカが促しても日本は「最終的かつ不可逆的に」解決したと合意した以上、再交渉などするつもりは毛頭ない。それをやってしまうと北朝鮮問題での解決が出来なくなるからだ。北朝鮮にも「検証可能で完全かつ不可逆的な」核放棄を要求している手前、韓国に「不可逆的」の例外を認めてしまうと北朝鮮の核放棄は実現不可能になる。アメリカだってそこまでバカではないのでそれ位は理解しての声明であろう。と、なると

「一見中立的な物言いでも暗に韓国に合意の履行を促した」

と、言えるのである。

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※意味が理解出来ないのは韓国だけ。

アメリカにとっては「不可逆的」と言う言葉がこの民族に対して「何処まで実効性があるのか」見極める試金石にもなる。通常の約束では使われないこの表現、約束、合意と言う範疇では

「最も表現が強い」

「相手を信用していない」

と言う意味だが、ここで韓国が「最終的かつ不可逆的」に合意した筈の問題を蒸し返す事は

北朝鮮の履行が担保される約束、合意の表現は存在しない」

と、アメリカが判断する材料にもなり得る。所詮は何処まで行っても同じ民族だ。北も南も同類項、と言うなら「不可逆的」を南が引っくり返すなら北がそうしても不思議はない。アメリカがそう考え、対話を諦め、軍事行動に出たらどうするのか?

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※何をするのか判らない「怖さ」は健在。

そういう結末は誰にとっても望ましいものではないが、特に文在寅にとっては大統領になってからしてきた努力が全て灰塵に帰す事になる。目先の事に気を取られて全てを失うのでは本末転倒だが、この男にそこまでの計算が果たして出来るかどうか?問われているのはこの男の器量である。

※せめて「三手先」まで先読みしよう。