相変わらずのブーメラン炸裂岡田克也
と言うが、ではその「重荷」は解消出来たのだろうか?安全保障では日米同盟を悪化させ、沖縄基地問題を混迷に陥れた。経済では株価は低迷、円高を招いて輸出産業を足止めした。危機管理は最低最悪、減税どころか増税に走り、官僚に対するコントロールは壊滅、公約はその悉くが画餅に終わり…と、民主党政権の運営は自民党政権の重荷を解消どころか日本の政治に更なる重荷を残しただけだ。せいぜい
「総理大臣が誰でも政治は大して変わりない」
と言う思い込みが虚構であった事を証明しただけだ。その結果国民の政治に対する意識が変わり、惰性ではなく、キチンと考えて投票する様になった事だけが「成果」と呼べる代物である。岡田克也に限らず民主党政権の中枢にいた連中は
「自分達はそれなりに一生懸命やっていた」
と思っているのだろうが、結果がまともに出なかった事は事実であり、その反省なくして再出発は有り得ない。民主党政権が「悪夢」どころか「憲政史上最悪の汚点」「日本の黒歴史」なのは紛れもない事実だ。「前政権の重荷」を言うなら民主党政権が負ったと言う重荷より安倍首相が背負ってきた「民主党政権の重荷」の方が数万倍はある。岡田克也は下野する際、「重荷を残さなかった」と言い切れるのか?
他のやり取りを見ても安倍首相の反論の方に理があるのは当然だ。
「悪夢でないというなら、なぜ民主党という名前を変えたのか。イメージが悪いから変えたんだろうと推測する人たちがたくさんいる」
《「民主」の看板が予想以上に評判が悪いという現実を突きつけられ、動揺を隠しきれないようだ。》
「思っていた以上に『民主党』の悪い印象が浸透していた」(党関係者)
なんてコメントが出ていたのだから、何を言わんや、である。どう考えても民主党政権はレッテル貼りではなく現実に
「悪夢」
「失敗」
以外の何物でもない。そうとしか表現出来まい。
そして止め、と言えるのがこのやり取りである。
岡田克也は
「(民主党政権を)全否定するレッテル貼りは止めろ」
と言うが安倍首相から
「『アベ政治を許さない』と言うプラカードを持ってたのは何処の党ですか?」
と反論され、完全論破かつブーメラン炸裂、と言う憂き目を見た。ご覧の通り、民主党議員も掲げていた事は間違いない。
「今回は前とは違う」
と感じさせる「何か」があった。少なくとも不肖筆者にとってはそうだった。不本意な形での退陣やその後の自民党の下野などの「悪夢のような現実」を体験して安倍首相も変わり、成長したのだろう。その「差」がこの様な形で表れているのではないのだろうか?
いずれにしても「野党大物」がこの程度では話にもならない。何を持ち出しても「返り討ち」が関の山だ。そんな不毛な批判合戦より建設的な議論を持ち出す事を野党は出来ないものか?それがない限り、良くも悪くも安倍政権は安泰である。岡田克也には
「無意味な政権攻撃ご苦労様」
である。