文在寅は北朝鮮問題の解決阻害要因
※今度はどんな進展があると言うのか?
近く2回目の米朝首脳会談が行われる。1回目は顔合わせ、と考えるなら「あれで十分」と言える余地はあるのかも知れないが、2回目以降はそうはいかない。「北朝鮮の核放棄」と言う世界共通の目標をどの様にさせるのか?具体的な「成果」が求められるのは必然であろう。しかも相手は「約束を守らない」事で定評のある北朝鮮だ。何を以て金正恩を信用するのか?そこを明確にしないと如何にアメリカ大統領と言えど世界は信用しない。それだけでも難儀なのは明白だが、ワシントン・ポストは
「もう一つの障害」
を挙げている。それは文在寅の事だった。
ワシントン・ポストのコラムでジョシュ・ローギン氏と言うコラムニストが
「トランプ政権が韓国の文在寅政権の誤った助言に従っている」
等として北朝鮮への制裁緩和を目論む文在寅を厳しく批判し、またトランプ大統領がそれに乗っかってしまう事への警鐘をならしている。中央日報のこの記事はコラムに書かれた事を論評を交えずに報じているが、そういう体裁を取ったのは韓国人の目線でも文在寅の北朝鮮傾斜やその弊害は弁護不能、と言うレベルにまで達してしまっているのだろうか?暗にコラムの内容を肯定している、と言うか「そうせざるを得ない」のだろうか?
テッド・クルーズ上院議員は
「北朝鮮は米国と韓国の間を広げる方法を探している」
と、書簡でポンペオ国務長官に伝えたと言う。また、
とまで言及していると言うからアメリカの対韓不信の声は相当なものなのだろう。韓国が本当に「北朝鮮の非核化」を望むのであれば文在寅からマスコミに至るまで少し黙っているのが最善だが、とてもじゃないがそんな期待は出来ない。黙れないなら黙れないで少しは気の効いた事でも言えればまだしも、この様な肝心な時に何も出来ないのではメディアとして本末転倒である。
だが、
としてもそれを阻止出来るであろう安倍首相の存在には一切触れていないのは不可解だ。例え文在寅がトランプ大統領の判断を誤らせようとしていても安倍首相がそれを許容するとは思えないし、トランプ大統領の方針におかしな変化が見られれば即座に日本政府はアメリカに様々なチャンネルで助言なり諫言なりするだろうし、それだけの信頼関係がある、と言えるだろう。「米韓」で考えるとコラムの主張は一理あるが、「日米韓」で考えるとトランプ大統領が安倍首相と文在寅、どちらを信用するかは火を見るより明らかであろう。その意味ではワシントン・ポストのコラムそのものの前提に疑問が湧く。
「自分は有能」
と勘違いして結果的に足を引っ張る方が数倍質が悪いが文在寅がまさにそれである。せめて「そういう自覚」位は持って貰いたいものである。