衆議院補欠選挙2連敗で自民党は変われるか?


※惨敗…

昨日の大阪12区、沖縄3区の衆議院補欠選挙はいずれも「自民党候補が敗北」する結果になった。投票締め切りから30分も経たない内に「相手候補に当確」なのだから文字通りの「惨敗」としか言い様はない。

大阪では「維新が強すぎた」沖縄では「野党が強い」と言う敗北理由を挙げる声が上がっている模様だが、それを言い訳とするなら「この選挙区では永遠に勝てない」と言っているに等しい事になる。参議院選挙を前に自民党は体勢を立て直す事は出来るのだろうか?



※意気消沈…

自民党が候補者を立てた上で補欠選挙に敗北したのは第二次安倍政権後では初めての事だったと言う。単純に「相手がより強かった」と言うだけではあるまい。キチンと敗因を分析し、参議院選挙に繋げないと選挙担当連中の責任は「辞める」だけでは済まないし、参議院で「改憲勢力が2/3を割り込む」結果にでもなろうものなら例え参議院過半数を越えていたとしても「敗北」に等しい。候補者の人選から選挙戦術に至るまで最早ミスは一つたりとも許されない。選対にはそれだけの「覚悟」が必要だ。

大阪12区は元々自民党議席を持っていたが、議員の死去に伴い行われた選挙だった。そもそもの自民党大阪府連が救いのない愚劣な真似を連発しているのが問題の根源だ。幾ら何でも「反維新」と言うだけで国賊野党と共闘してしまうのでは得られる筈の支持も得られない。実際、自民党支持層のかなりの票が維新へと流れたと言う。単純に「憲法改正賛成」と言う点だけで見ても口先だけで「憲法改正反対」な連中と共闘する様な体たらくでは信用は得られない。現状の自民党大阪府連が存続している限り関西、特に大阪では一つ、また一つと選挙区を維新に奪われる事態が起きても不思議はない。本気で大阪で維新に勝とうと言う気があるなら自民党大阪府連を再編する、と言った荒療治でもしないと先はない。

沖縄3区でも相手のミスを突くのが甘かったのが敗因ではないのだろうか?当選した屋良朝博は選挙公報、法定ビラ、公選はがきなどでの自身の経歴を米ハワイ大東西研究センターの「客員研究員」と記載すべきところ、「客員教授」と記載すると言う選挙戦では致命的なミスを仕出かした。当然告発しているものの、沖縄県警に期待は出来ない。


※立派な犯罪教唆。

また、屋良朝博は上記の通り普天間基地に着陸する米軍機への攻撃を教唆する投稿をしていた。アメリカと違って日本では相手候補への相手候補に対する攻撃は歓迎されないが、この様な犯罪行為の教唆となれば話は別だ。そういう人物だと知っていれば「投票しなかった」であろう有権者が1万人居れば逆転出来ていた。そういう「詰めの甘さ」がこの様な結果に繋がったのではないのだろうか?

※それが出来るかどうかが鍵。

立憲民主党で見られる様に野党候補には人選に問題があるケースが散見される。相手のそういう弱点を突くのは当然で卑怯でもなんでもない。正攻法だけで勝てるなら誰も苦労はしない。自民党に問われているのは「その覚悟」である。参議院選挙までにその決断が出来るかどうか?自民党の命運はそこにかかっているとも言える。