安倍首相より辛辣だった菅官房長官の民主党政権評
会見で「安倍首相が民主党政権を『悪夢』と呼ぶ事の是非」を質問したのは朝日新聞の記者だと言う。質問の狙いは不明だが、菅官房長官に「民主党政権が『悪夢』だった」と言う事を否定させる狙いだったとすれば「その認識は甘かった」と言わざるを得ない。それどころか菅官房長官の回答は
「『日本パッシング(素通り)』ではなく『ナッシング』とまで言われた状況だった」
「米国との関係は最悪だった。米国との関係が悪ければ通常、中国やロシアとの関係はバランス上、改善されるが、それも最悪だった」
「円高やデフレ、長引く景気低迷にあえいだ。国内でものづくりをしても利益を上げられない、働きたいがなかなか働く口がない厳しい状況だった」
と、「悪夢の民主党政権」の詳細な説明だった。
民主党政権で重職にあった者が幾ら怒ろうが反論しようが「その指摘こそ事実」なのだから仕方がない。「旧民主党」の連中は政権与党だった時にそれらの状況を改善するどんな対策を出していたのか?そして下野した後、政権与党時代の何が悪かったのか反省し、その反省を現在活かしているのか?答えは「NO」だ。言動は政権交代前と変わらない「批判するだけ」で政権与党を経験した事による成長も何らない。それは安倍首相や菅官房長官だけの感覚ではない。多くの国民も「そう思っている」からNHKの世論調査でも
※この支持率で「政権交代」なんて笑わせてくれる
立憲民主党にしろ、国民民主党にしろ、民主党政権に携わった者は「民主党政権の失敗」を率直に認め、その反省と「国家国民の為に自分達は何をするのか」を明確にしないと「現在以上」は望めない。間違っても「民主党政権での政策を継承」では国民は見向きもしない。国民の大半は
「民主党政権は失敗」
と認識している。しかもそれを現在の政府与党側から言われているのでは世話ない。必要なのは反論ではなく、それを踏まえての「変わり身」だが、その意味が判らないのであれば政治家である意味すらない。国民の立場としてはそういう奴は選挙で落とすべきであり、政治家としては「自ら身を引く」のが最善だ。失敗して反省も成長もない政治家など要らないのだから。