自業自得だった韓国外交委員会委員への冷遇
韓日議員連盟の韓国側会長である姜昌一は韓国のTV番組でこの件に関する見解を聞かれた際に
「前もって誰誰に会うというようなことをすべて事前に調整して行くべきだ。それもしないで行って、会ってくれないから冷遇を受けたというのは何が何だか分からない」
「議員ひとりが行っても、個人的な外遊性のものでなければ緻密に計画を立てて行くべきで、行って会ってくれないから冷遇された? (だから)かえって韓日関係をこじらせる、そのような結果になったのではないか」
「行っていきなり電話をするのは欠礼ではないか。私は逆に欠礼ではないかと考える」
「私にでも聞いてくれれば、日本側に会ってほしいと要請したのに」
「(今回のことに関連して日本側の反応を)聞いたことはない。あちらでは別段気に留めていなかったのだと思う。何のために日本に行ってこのように騒々しくしたのか分からない」
等と発言、つまり今回来日した韓国外交委員会の連中は「来日してから面会のアポを取ろうとした」事を明らかにした。そして韓日議員連盟には何ら相談もしていなかった、と言う事も。
まぁ韓国人なら「それ位はやりかねない」と、思う人もいるかもしれないが、そういう事なら日本側の対応は寧ろ「当然」と、言うべきで礼儀も何もあったものではない。姜昌一の言う事はもっともである。
日本を訪問して「議員外交」で日韓関係打開の糸口を探ろう、と思うのは勝手だが、それならそれで一体誰に面会してどういう話の持って行き方をするのか?また目的の人物が誰なのか判らない、又はその人物が誰なのか判っていてもコネがない、と言うならば同行できなくてもそういう人脈のある人物の力を借りる、というのは「自然な流れ」である。それすらしない様な連中が韓国の国会では外交を論じている訳だ。そのレベルの低さには言葉も出ない。
※韓国外交のレベル
これでは日本相手でなくても「外交」が巧く行く筈はないのは火を見るより明らかだ。相手の都合も考えない、コネのある人物がいるのにその力も借りない。そして来日してから面会のアポを取ろうとする、そしてそれで自分達の思い通りになる、と言う「決め付け」…そうやって自分達の都合だけで動いて自分達の思い通りにならなければ「冷遇」と被害者面する。韓国では「外交で孤立している」として批判的な報道も見かけるが、それは何も文在寅に限った話ではない。国会でこの様な低レベルであるにも関わらず無意味で無謀な議員外交を図る国会議員にもその批判の矛先は向けられるべきであろう。
仮に最低限の根回しをして来日したのだとしても連中が
「一連の日韓関係悪化に対する韓国側の回答」
を用意してきたのかどうか?と聞かれると
「ない」
と言う予測が最も正確であろう。あるならばとっくに韓国の国会でも議論されている筈だし、文在寅からメッセージを貰って来たのであれば既にそれは明らかになっている筈だ。そうならなかった、と言う事は当然「手ぶらで来た」と言う裏返しでしかなく、それで成果が出る、なんて考えている時点でその感覚はどうかしている。話し合った所で「成果が出ない」のは当然でそれなら日本側は何人も議員が時間を割いて出てくる必要などなかったのは明白だった。今回の面会、一部で
「ワタミでワンオペ」
なんて言っている人がいたが巧い事を言うものだ。
日本はこの所の「日韓関係悪化」に対し、韓国に無理難題を吹っ掛けている訳ではない。「常識的な対応」を求めているだけでしかない。現在問題になっている韓国側の言動は数多いが、突き詰めれば
・国際法の遵守
・国家間の合意を遵守する
と言う点になる。それが出来ずに我儘勝手を韓国が言っている、と言うだけに過ぎないのが実状だ。下手に欲を出したり、自分達の思い通りの結果に拘るからそういう単純な構図も理解出来なくなるし、常識的な行動も出来なくなる。まさに自縄自縛だが、そうなるのも全て韓国側に責任がある。それに気付いて求められる「答え」を持って来ない限り日韓の外交は如何なるチャンネルでも機能しない。韓国はG20サミットより前に日韓請求権協定に基づく仲裁委員会設置への対応が最優先だが、G20での日韓首脳会談に拘っている様では
「優先順位も理解していない」
事を内外に晒して「恥の上塗り」をする結果になる。その意味を何処まで理解する事が出来るか?残された時間はそう多くはない。