外務省が日韓請求権協定の記録を公表した意味


※当然の事だが、もっと早く対応しても良かったのでは?

これは外務省の「武士の情け」なのか?

所謂徴用工問題に関連して外務省は日韓請求権協定の交渉過程で韓国側が日本に示した「対日請求要綱」を公表した。そこで韓国は「元徴用工への補償」を明記し、日本側もそれを受け入れる形で資金供与、そして「完全かつ最終的な解決」と条文に明記して日韓請求権協定が締結された。



※要綱5の(4)に「戦争による被徴用者の被害に対する補償」とある。

また既に明らかになっている事ではあるが、公開されているこの交渉に関する議事録によれば韓国側は当初から「国として請求」しており、同時に「徴用工の被害」と言うのが何を言っているのか?と言う問題はさておき、韓国側はこの件に関して

「徴用工への補償韓国の国内問題」

と認識していた事は明らかである。

※韓国側は「ぐうの音も出ない」レベルの物証と言える。

そういう前提で日韓請求権協定が締結され、批准、発効したのは論を待たないが、韓国はこの協定に基づいて支払われたカネを「国民への補償」には回さず、全て経済対策へと注ぎ込んだ。その結果「漢江の奇跡」と言う経済成長を経て、韓国は最貧国から脱し、生活水準も北朝鮮を越える事が出来た。

※そしてそのカネは韓国国民の補償に使われる事はなかった。

しかし当時韓国はその事実を国民には隠蔽していた。この件の全ての元凶はそこにあり、韓国政府がその非を認めない限り話は進まない。と、言うか

「補償は国内問題として此方で対応するからカネだけ出してくれ」

と日本にカネを出させて本来の用途である補償には回さなかった時点で

「国家レベルで詐欺を働いた」

に等しく、そうであるなら日本は払ったカネを現在のレートに換算して韓国に請求してもバチは当たらない。万国共通で「詐欺は犯罪」であり、その被害額を取り戻すのは「当然の権利」だからだ。

※韓国が何を言っても日本の立場は変わらない。

韓国側は「大法院の異常判決」根拠に「日本企業がカネを出す」事に拘っているが、それが「国際法無視を国家として是認する」事を意味する事を理解していないだから菅官房長官会見でわざわざそこに言及しているのだが、そういう「武士の情け」と言う概念は韓国には理解出来ないものらしい。あくまでも「日本企業カネを出させる」のであれば韓国は

「日韓請求権協定を破棄」

して受け取ったカネを現在のレートに換算して返還すべきであり、そうしてから要求するのが筋である。尤もその額は韓国の国家予算の倍以上。即座に支払えるのであれば是非ともそうして貰いたいものだ。

※前提からしておかしい。

だが、韓国側は

「判決で支払い命令出た『賠償』は不法行為に対してのものだ」

等と寝言を抜かしているらしい。要するに「日韓併合条約」「徴用」が「不法行為」なので日韓請求権協定の規定に関わらず損害賠償請求の対象になる、と言う論理だが、判決では

日韓併合条約が当時の国際法上『不法だった』」

と言う論拠には触れていない。まぁ、そんなものは「最初からない」のだから判示出来ないのは当然ではあるが。また、日本統治下にあった以上、当時の朝鮮半島に日本の憲法、法律が適用されるのは当然で、徴用が行われた時点では憲法上「人権」は法律で簡単に制限出来たし、「国家総動員法」と言うれっきとした「法的根拠」はあった。現在の感覚で「不法」「違法」とされる行為が昔は「合法だった」と言う例は多いが、そういう場合、当時の法体系で考えるべきなのが「法学の常識」である。韓国大法院は韓国で「法を司る最高機関」なのにも関わらず「そういう常識を知らない」と自白しているに等しい。同時にそういう常識を理解せずにおかしな言説を垂れ流す聯合ニュースも「無知蒙昧」か「意図的にフェイクニュースを垂れ流している」かのどちらかであろう。いずれにしても反論にもなっていなければ、「具体的対応」に繋がる性質のものでもない。「話にならない」事だけは確かである。

※もっと早く公表した方が良かったのでは?

韓国大法院がこの様な「異常判決」出す事は予想されてはいた。そういう意味ではこれらの文書はもっと早く公表しても良かったのではないか?とも思えるが、日本政府も韓国政府、と言うか文在寅を見誤ったのだろう。こういう判決が出ても「韓国政府が対応してくれる」等と楽観視していたのではないのか?だが、現実には文在寅は想像以上の愚物で、「無為無策」「話にならない提案もどき」しか対応策を示さないとまでは日本政府も予想していなかったのだろう。文在寅とて韓国では「弁護士」資格を持っている。そんな大統領なら「幾ら反日」でも「法の秩序まで犯す事はあるまい」と、見るのも無理はない。

※ここまで阿呆だとは日本政府も想定外だったのだろう。

韓国は「民主主義」どころか「法治国家」と言う価値観をも共有していない事を自ら証明したに等しいのだ。その時点で相手にする必要もない程だがそれでも日本は韓国が自ら問題解決を出来る様なヒントを出した、とも解釈出来る。「武士の情け」と言ったのはそういう意味だが、それでも韓国には理解が出来ない模様だ。どうやら日本を本気で怒らせて破滅するのがお望みらしい。ならばそれに応えてやるのが最善であろう。韓国経済の息の根を止めてその愚を思い知らせてやれば良い。