金細工師の大円団

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有馬記念にてオルフェーヴルが引退となった。
引退レースを8馬身ぶっちぎりで圧勝と如何にもこの馬らしい派手な勝ちっぷりであったと言えるだろう。

何はともあれお疲れさまと、言いたい。

最後の直線でオルフェーヴルが抜け出し、後続との差を瞬く間に広げた瞬間、如何なる馬券の買い方をしていてももはや笑うしかないだろうと言うのが筆者の感想である。個人的にはそういうレース振りを有馬記念で見たのはディープインパクト以来である。

有馬記念は筆者の好きなレースの一つである。かつてのオグリキャップの引退レースでのオグリコールが印象的だったからだろう。有馬記念は理屈抜きで「この馬に勝って欲しい」から入る為特に当たらないレースでもあるのだが(笑)

しかし有馬記念にはドラマもある。だから馬券を外しても悔しいと言う感情も何故か沸かないレースでもある。

先述したオグリキャップもそうだが、1年振りのトウカイテイオーを最後まで迷って買わずに外したり、その2頭のワンツーはつまらないと無意味に穴から買ってその2頭が名勝負したグラスワンダースペシャルウィーク、1年に何度もそのワンツーは見たくないとテイエムオペラオーから買って敢えて外したメイショウドトウに2着に来られてドツボに嵌まったり、自信タップリに買ったスリーロールスが故障して直線前に馬券が全て紙屑となったり、本命馬のエイシンフラッシュが当日乗り替わりで馬券計画が白紙になったり…と、実は有馬記念は散々な目に遭っている。

が、有馬記念で繰り広げられるドラマに魅せられて馬券の事など忘却の彼方に行ってしまう。しかし、有馬記念は筆者にとってはそれでいいのである。1年の最後のグランプリで選ばれた馬達の最高のレースの中の感動とドラマ、それが有馬記念なのだと考えれば。