疑惑が深まる一方のワリエワ問題と解説放棄

 

※同情は買えない…
 
ドーピング疑惑の渦中のまま出場したロシアのワリエワ。ショートプログラムは1位と、これだけ世界中で騒がれ、更に批判の的になっている中でのこれは(色んな意味で)大したものだ。少なくともメンタルに関しては「金メダル級」なのは間違いないだろう。
 
そんなワリエワの演技についてアメリカでは放送中に解説者が「解説を放棄」と言う極めてレアな事態になった。ワリエワ出場に対する「抗議」の一環らしい。
 

 

※それが世界の総意だろう。
 
同様の措置は韓国の放送でも行われた様だ。要するに
 
「ドーピング疑惑が晴れない中での出場は認められない」
 
と言う意思表示である。それだけに留まらず
 
「彼女は検査で陽性反応が出た。私たちはこのスケートを見るべきではありませんでした」
 
とまで言ったと言うからオドロキだ。日本ではそこまで言う人は居ないだろうが。
 
しかも問題はそれだけではない。問題のワリエワの検体からは禁止薬物の「トリメタジジン」だけでなく、「ハイポキセン」「L―カルニチン」と言う2つの薬物にも陽性反応があったと言う。この2つの薬物は「禁止薬物ではない」が、トリメタジジンと同様に心臓の機能を向上させ、持久力の強化や血液循環の改善を促す効果があると言われている。…特にそれらを併用すれば、だが。
 
「ハイポキセン」は本人が心臓病の治療に使っていたと言う報道もある。また「L―カルニチン」は経口服用は認められるが、注射で多量投与されれば競技力向上効果を得ることが出来ると言い、ワリエワの服用実態は不明である。だが、確実に言える事として
 
「それら3種類の薬物が同時に陽性反応を示す事がレア」
 
だと言う事らしい。…しかも15歳から。かなり不自然だと言えるが、そもそも検出量が「痕跡」レベルではなく、
 
「意図的に組み合わせて効果を検証」
 
したレベルだと言う報道もある。で、あればワリエワはある種の「人体実験」をされていたと言う事か?因みにROC(ロシアオリンピック委員会)に同行している医者は「反ドーピング規則違反」で資格停止処分を受けた前科のある「曰く付き」の奴だと言う。疑惑は深まる一方だ。
 
ワリエワ側は「祖父のグラスに付いた薬を誤って摂取」などと主張しているらしく、実際にワリエワの祖父には心臓疾患があり、「トリメタジジン」を服用していたそうだが、この薬は「カプセルに入った状態で処方される」のだそうだ。従って故意にカプセルを開けて水に溶かして服用でもしない限りそんな事にはならない。また、薬に触れた程度では実際にワリエワから検出された量にはならないとか。弁明が苦しいのは明らかだが、なんでこの程度の釈明が通用したのか?更なる謎を呼んでいる。
 
※ロシアのドーピングの闇は深い。
 
アメリカでは「ロドチェンコフ法」と言う法律があり、これによりスポーツ選手に禁止薬物を投与した医師やコーチなど周囲の人物を取り締まる事が可能で、これで有罪が確定すれば最大で100万ドルの罰金や禁錮10年の刑罰が待っている。勿論アメリカの国内法だが、スポーツの国際大会でそのドーピングが特にアメリカの成績に影響を与えた場合、下手人がアメリカ人でなくてもアメリカ国内では適用対象になるそうだ。ワリエワのコーチ等の関係者は以後アメリカに行けば入国時にこれで即座に「御用」、なんて事もあり得るのだ。是非ともそうして貰いたいものだ。
 
「16歳未満は保護対象」とか「順位は暫定」とか「表彰式は行わない」とか言っても誰も納得はしない。フリーでもワリエワが1位となった後に「ドーピングはクロ」と認定して「メダル剥奪」「記録抹消」なんぞした所で誰の為にもならない。寧ろ15歳を晒し者にしてぬか喜びさせ、挙げ句の果てに「ドーピング娘。」として絶望のドン底に突き落とす。そっちの方が「取り返しの付かない事態」になるのではないのか?まぁ「ロシアのドーピング」に対する「報復」としてそうするなら一理あるとも言えるが、それなら「出場させない」判断を最初からしていた方がどれだけ建設的でフェアな対応か?
 
※オリンピック史上最悪の汚点は確実。
 
いずれにしても「オリンピック史上最悪の汚点」となり、ワリエワの成績に関わらず世界に「遺恨を残す」結果になる事だけは確実だ。「解説放棄」が妥当かどうかはさておき、「そうしたくなる」気持ちだけは理解出来るだろう。だが、世界にとって不幸な事に開催都市は「北京」だった。それが「そもそもの間違い」だったのだ。以後のオリンピックはこの北京での汚点を如何に教訓とするかが焦点になる。習近平が何と言おうが「北京オリンピックは成功」なんて評価するメディアは欧米ではほぼ皆無となるだろう。既に「北京オリンピックは失敗」と評価して差し支えない。その象徴が「ワリエワドーピング疑惑」と評価するべきである。

 

 

「他人の褌で相撲を取る」韓国半導体業界の現実

 

※結局目標未達だった訳だ。
 
日本が韓国に対して行った「戦略物資の輸出管理体制見直し」を韓国では「輸出規制」「(所謂徴用工判決に対する)日本の経済報復」と曲解、歪曲しているが、文在寅の奴は「素材・部品・装置」の分野で「日本からの自立」を宣言して
 
「目標を達成した」
 
自画自賛だが、朝鮮日報の調査によるとそれらの「対日依存度」は措置が発動される前より増加していたのだと言う。文在寅は何を見て「自立達成」と言ったのだろうか?全く意味不明だが、少なくともヤツの目が「節穴」でしかない事だけは確かである。
 

 

 

 
文在寅の脳ミソはそれ以下か。
 
朝鮮日報が韓国の貿易統計を分析した所、18年の日本からの素材・部品・装置の輸入額は381億ド、19年には日本による輸出管理体制見直しで329億ドルに落ち込んだが、20年には340億ドルに増加。昨年は395億ドルとあっさり輸出管理体制見直し前の水準を越えてしまった。更に半導体の需要が世界的に増加している事、加えて日本メーカーが「日本から」ではなく「韓国や第三国から輸出」している為の「相対的な低下」でしかなく、実態としては相変わらずの「MADE IN JAPAN頼み」である、と言う事だ。文在寅の言う「成果」が何を指すのか理解不能の域である。
 
※それは文在寅の脳内妄想。
 
韓国政府によると韓国が輸出管理体制見直しで発狂した品目の一つである「フォトレジスト」は18年は対日輸入依存度93.2%だったのが昨年は79.5%になったと言う。ベルギーからの代替ルートが出来たからだと韓国政府は言うが、何の事はない。単に日本企業がベルギーで生産しているブツを輸入しただけの話でしかなく、実態は事実上何も変わっていない。また、電池を安定的に包む「アルミニウムパウチフィルム」、日本企業2社で世界の7割のシェアを誇ると言う。韓国のLGも「NO JAPAN」の一環で代替品を模索したそうだが、性能や価格が条件を満たす事は出来なかったと言う。要するに韓国製品の品質の根幹は日本の技術によるものなのだ。また、超微細製造プロセスであるナノ単位の半導体工程に必須の極端紫外線検査設備は世界で唯一生産する技術を持っているのは日本企業らしい。サムスンが幾ら頑張っても現状では日本企業との付き合いなくしてその企業規模を維持する事は出来ないのだ。更に高純度フッ化水素。「国産化に成功」と文在寅のアホが幾ら強弁しても実態はそいつを生産するための原料需給から製造に至るまで「全ての関連企業が日本の化学メーカーとの合弁」。それで韓国人は満足なのだろうか?また、この期に及んでも日本企業は韓国に手を差し伸べているのである。空前のお人好しと言うべきか?それとも…?
 
口悪く言ってしまえば幾ら韓国人が自国の技術を誇った所でその影にあるのは日本の技術。つまり「他人の褌で取った相撲」でしかないのだ。折角メディアがこの様に指摘しているのだ。韓国人は発狂するのではなく、その現実を認識して「己の身の程」を知るべきである。
 
※現実を認識せず「反日」に邁進する愚劣さ。
 
また、日本企業はこれらに関する数多くの特許を取得していると言う。要するに韓国が幾ら頑張っても「それらの特許を回避した独自技術」などそもそも「無理難題」のレベルなのだ。従って「韓国企業の日本企業依存からの脱却」は夢物語以上に遠い。それが現実なのである。
 
更に半導体用レーザー切断機は最近2年連続で全量が日本からの輸入。その他日本依存度90%以上の機器も相当数ある。2020年の半導体製造設備の輸入品目を全数調査した結果、22品目で対日輸入依存度が70%を超えていた、と言う。つまりこれが「韓国経済の急所」なのだ。これ以上くだらない「反日」をやるなら日本政府はここを抑えて韓国経済の息の根を完全に止めてしまえば良い。是非とも文在寅の在任中にそうなる事を願いたいものである。それこそ退任する奴への「惜別の贈り物」になるのだから。
 

尹錫悦は文在寅をムショ送りに出来るのか?

 

 

※疚しい事があるのか?
 
韓国大統領選でまたもやお笑い劇場だ。野党系候補の尹錫悦が
 
「当選したら文在寅政権の不正を捜査する」
 
と発言し、これに対して文在寅が「謝罪を要求」する異常事態になった。疚しい事がなければ「捜査する」などと言われても「柳に風」の筈だが、奴には何か疚しい事があるのか?
 

 

 

 
※不正があるなら当然の対応だが?
 
韓国大統領選は「政権交代」だけではなく様々な副産物を生む。その一つが韓国で言う「積弊清算」、即ち「前政権の膿を出して生まれ変わる」事である。それをやるのは良いが、そこで悪習慣を断ち切ってクリーンな政治、とはならず今度は自分達が「新たな膿」となって5年程の熟成期間を経て次の政権に追及される。基本的に韓国の「政権交代」とは「その繰り返し」である。大統領が退任すると捜査対象になり、「有罪判決→ムショ送り」が恒例なのは韓国位だ。尹錫悦は検事出身なのでそういう点ではクリーン、かと思いきや自身やその妻にまで疑惑が噴出している。そもそも「大統領候補」として名乗りを上げる時点での身体検査はしていないのだとしか思えない。それがこの国の政治の「異常性」の根源なのだが、韓国人はそれを理解していないらしい。
 
※疚しい事があるからこその反発。
 
文在寅文在寅で本来大統領は「選挙では中立」の筈が一方の候補に謝罪要求とか常軌を逸した対応が不自然だ。奴がクリーンで不正などしていないなら何を疑われても反論反証は可能な筈だ。捜査された所で何もしていないなら証拠など幾ら探しても「無い物はない」のが道理だ。一々目くじら立てる話ではないのだ。それが出来ないのは「疚しい事がある」裏返しとも受け取れるし、奴の「器の小ささ」の証明でもある。
 
 
※大統領でも話は同じ。
 
そもそも文在寅に疚しい事がないのか?と言うと「ある」。その最たるものが「蔚山市長選挙介入疑惑」である。
 
これは2018年の蔚山市長選挙で現職を破って当選した候補が「文在寅の30年来のオトモダチ」だったらしく、そいつを当選させるべく大統領府が様々な関与をした、と言うのが疑惑の核心だ。
 
曰く
 
「当該選挙前に大統領秘書官が蔚山市の警察当局に対し野党候補や側近を汚職の疑いで捜査するよう指示した(注:そして捜査対象の人物は選挙後に不起訴になった)」
 
とか、
 
青瓦台の要人が与党内で候補者指名を争っていたライバルに出馬断念を要請した」
 
「選挙公約作りを青瓦台が組織的に支援し、市の内部資料を違法に持ち出した」
 
等の疑惑が噴出し、これまでに15人が起訴されている。…のだが、裁判では判決の見通しすら立っていない。理由は
 
検事総長と対立した法相が、担当検事らを大量に左遷するなどして捜査を妨害した」
 
からなのだそうだ。そしてこの時の検事総長が尹錫悦なのである。そういう経緯があるので尹錫悦の「個人的な『恨』」もあるのかも知れないが、先述した疑惑が事実なら野放しにして良い案件でない事は確かだろう。しかも起訴された青瓦台関係者の所属部門は多岐に渡り、それだけの部門を一度に動かせる人物は青瓦台とは言え、2人しか該当者はいない。一人は「当時の青瓦台ナンバー2の秘書室長」でもう一人は他ならぬ大統領の文在寅だ。尹錫悦が言う「文在寅政権の積弊清算」がコレなら当選すれば間違いなくこの件の捜査や裁判は急展開を迎えるだろう。勿論最大の焦点は
 
文在寅の関与の有無」
 
である事は言うまでもない。
 
※だから文在寅は反発したのか?
 
いずれにしても文在寅政権が尹錫悦の「検事総長としての職務遂行」を妨害していた事実に変わりはない。それ自体が「異常」な対応なのだが、文在寅にはそれが判らないらしい。部外者からすればやはり文在寅にも「韓国大統領の伝統の末路」を辿って貰いたいものだ。格好のネタがある以上、尹錫悦には是非ともそれはやって貰いたいものである。…但し、本人にも疑惑はあるので「自分もそれに続く」オチは十分に有り得るのだが。

 

 

韓国人が企む佐渡金山世界遺産登録への愚劣極まる対抗策

 

※バカな真似を止める程理性的ではないか。
 
日本が佐渡金山を世界遺産に推薦した事に韓国が反対運動を始めたらしい。その一つに
 
「2050年までに韓国内のソメイヨシノを全て伐採して後に済州島に自生する『王桜』に植え替える」
 
と言う愚劣極まるプロジェクトが考案され、その為の社団法人が既に出来たと言う。これでも
 
「韓国と友好関係が構築出来る」
 
等とどうして信じられると言うのか?
 

 

 

 

 
ソメイヨシノ佐渡金山は関係ない。
 
勿論「佐渡金山の世界遺産登録の是非」と「ソメイヨシノ」には何の関係もない。だがそれはあくまでも「常識の範疇」の話であってこの国にそれを求める事自体が根底から間違っているのだ。
 
ソメイヨシノは日本産まれ。
 
数年前まで桜の咲く頃になると韓国メディアは一斉に「桜の起源は韓国」なる出鱈目を垂れ流していた。「ウリジナル」とバカにされるオチの「アレ」である。
 
ソメイヨシノは父オオシマザクラ、母エドヒガンによる栽培品種である事は日本では常識だった。しかもオオシマザクラは日本固有種だ。そしてソメイヨシノは自力で繁殖出来ず、全て接ぎ木や挿し木と言った「人の手で」で増えていった。従って日本どころか世界全てのソメイヨシノは全て同一個体、クローンなのである。同一地域のソメイヨシノが一斉に開花し、ほぼ同時に花が散る理由だ。
 
…と、言えばソメイヨシノが日本由来の桜なのは明らかなのだが、韓国でそういう常識は通用せず、日本側の記録を目の当たりにしても尚、根拠もなく「桜の起源は韓国」と嘘出鱈目を垂れ流す事に余念がなかった。結局2018年にソメイヨシノの遺伝子検査をやって漸く「桜の起源は韓国」と言わなくなった「だけ」である。
 
※韓国に常識は通用しない。
 
人間誰しも間違いはあるのだからそれは仕方ないが、通常であればこんなみっともない間違いを仕出かしたら反省して「同じ過ちを繰り返さない様にしよう」とかなるものだが、韓国の場合
 
ソメイヨシノが日本起源だと判った以上心おきなく伐採出来る」
 
となるらしい。…「異常な思考回路」以外の適切な表現があるだろうか?
 
※そもそも韓国が口出しする案件ではない。
 
そもそも日本が佐渡金山を世界遺産に推薦しようがしまいがソメイヨシノが日本起源の桜である以上、韓国にあるソメイヨシノは韓国人が自ら植えたのでなければ日本人が植えた事になる。即ち韓国人の言う「日帝残滓」そのものであり、佐渡金山の世界遺産登録と無関係に清算しなくてはならないものだ。故に何の脈絡もないのに「こじつけて」いるだけだ。勿論ソメイヨシノに罪などないのは言うまでもないが、韓国人にそういう道理を説いても無駄であろう。勝手にさせておくしかない。
 
韓国人は理解しないかも知れないが、アメリカの首都ワシントンには日本が寄贈した桜の木がある。最初にそこに植樹されたのは1912年。当然その間に日本はアメリカと正面切って戦争した訳だが、それでもアメリカ人はその桜を伐採する事はなかった。韓国人がソメイヨシノを伐採するのは勝手だが、やれば
 
「正面切って戦争していた相手にも劣る愚行」
 
になる事だけは確実である。その覚悟があるならやってみるが良い。己の異常性を世界に知らしめ、却って日本に有利な展開になりかねない。いずれにしても日本としては韓国を「こういう相手」と突き放した対応が要る。が、無視するだけではコイツ等は何も変わらない。やはり反撃して「痛み」を与える必要があるのである。

 

 

アサリの産地偽装を見破る手法の確立

 

※もう誤魔化しは効かない。
 
「熊本産」のアサリが実はその殆どが支那産だった、と言う衝撃が冷めやらぬ中、東大などの研究チームが「科学的にアサリの産地を判別する手法」を開発していたのだ。これでもう誤魔化しは効かない。
 

 

 

 
※科学的分析の前に反論の余地はない。
 
記事の掲載と発表のタイミングから熊本の産地偽装事件を受けて即座に確立させたのかと思ってしまうが、記事を良く読むと「1月に論文発表」とあるからたまたまタイミングが被っただけなのだろう。まぁ、良からぬ噂が出ていてそういう依頼が秘密裏にあったのかも知れないが…
 
※アサリの産地偽装を見破る鍵になるネオジム
 
その手法とは
 
「アサリの殻に含まれるネオジムを測定する」
 
と言うもの。「ネオジム」とはレアアースの一種で磁石や防塵などの特殊機能を持ったガラス、超伝導体の材料として使われたりする。安定した同位体が多数存在するのが特徴で、その割合は地質により異なると言う。また、その「ネオジム」はアサリの殻に取り込まれ、蓄積されるのでこれを調べれば日本沿岸産なのか支那産なのかは一目瞭然、と言う訳だ。
 
※アサリは春から夏が旬。
 
アサリは見た目では何年生きたヤツなのか判別が難しいと言う。それも今回発覚した産地偽装の理由になっている様だ。
 
外国からアサリの稚貝を輸入し、日本の干潟に撒いて一定期間育てる(=蓄養)自体は違法ではない。が、こういうケースでは外国にいた期間と日本で蓄養した期間の長い方を「原産国表示」するのが法律の定めである。要するに支那から輸入したアサリの稚貝が一年物なら熊本の干潟で一年以上蓄養して出荷しなければ「熊本産」とは名乗れない訳だ。だが、業者はそれでは利益にならないとこういう事をしていた訳だ。不肖筆者がよく行く某スーパーでもよりによって発覚したタイミングでその産地偽装されたアサリが特売品になっていて、業者の蓄養証明書を掲示していたが、そこには「熊本で蓄養8ヶ月」となっていた。輸入時点で一年物、と言われていたのだからその証明書は逆に産地偽装の証明書になってしまっている。まぁある日を境に全部表記が変更されていたが。
 
因みにアサリは血中コレステロールの低下、貧血予防、肝機能低下の予防に効果がある。また、骨粗鬆症味覚障害の予防にも効果がある有用な食材だ。旬は春から夏、とされており、貝殻が横長な物が良いらしい。身近な食材だけに残念な話ではあるが、業者の責任を問うばかりではなく、浮き彫りになった法律の欠陥なども是正しなければ産地偽装は後を断たない。こういう消費者の信頼を裏切る真似を断ち切る為に行政は何をするのか?本気度が問われる一件でもある。
 
 
 
 
 
 
 
 

【雑談】ナポリタンはイタリア人には邪道?

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※美味いから王道ではないと言う事か。

世界には様々な世論調査がある。昨年11月から12月にかけて大手世論調査のユーガブが世界17ヵ国で「イタリア料理の様々な食べ方の是非」を調査したらしい。それによると

「パスタにケチャップをかける」

事がイタリア人にとっては「容認」7%「容認出来ない」89%と圧倒的に否定的評価が上回ったと言う。やはりイタリア人にはナポリタンは邪道に映るのだろうか?

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https://news.yahoo.co.jp/articles/286cda1be0b5a4d7cfea75dda6440dc5f8ebcd72

御存知の通りパスタをケチャップで和える「ナポリタン」は日本生まれ。イタリアのナポリに似た様な料理がある訳ではなく、起源は諸説あるが、一説によると戦後進駐軍の米兵がパスタにケチャップをかけて食べているのを見たシェフがそれをヒントに考案したのだと言う。「パスタ=イタリア料理」と言うイメージは昔から定着していたのか、イタリアの都市の名前を拝借する事でそういうイメージを作り出す為のネーミングであったらしい。似た様な経緯の料理にドリアがある。ドリアも実は日本生まれ。日本人にはパスタより米、って事でグラタンをアレンジしたものらしい。って、事は某ファミレスの看板メニューは…?うん、これ以上の詮索は止めておこう。

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※ドリアも日本生まれ。

イタリア人にとって「ナポリタンが邪道」なのは日本人が「カリフォルニアロールを邪道」と捉えるのと感覚的には変わらないだろう。どの国でも食文化はあり、それが他国に伝わり、伝わった先の嗜好に合わせてアレンジされる事は当たり前の事なのだが、本家本元としては首を傾げたくなるアレンジがあるのも「あるある」なのである。カリフォルニアロールにしても海苔が巻き寿司の外側にあるのは日本人には常識だが、アメリカ人にはその見た目が酷く悪く映るらしい。だが、巻き寿司に海苔は不可欠だ。だから逆にした、と言う事らしい。

イタリア人も自国の食文化には誇りを持っており、そのこだわりは他国の追随を許さない。例えばイタリアの高級チーズの「パルミジャーノ・レッジャーノ」これはなんと、製造レシピが法律になっているのだと言う。

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※製造レシピが法律故、品質保証も万全。

このチーズは製造手法のみならず原料やその産地に至るまであらゆる要素が法律で規定されている。だから品質保証は万全。高級な訳だ。従って熟成段階でこのチーズは「借金の担保」にもなり、イタリアの銀行にはチーズ保管庫があると言う。それだけ厳格な製造手段と品質が管理されているので生産者はこれで銀行から融資を受けられる。ユニークな話でもある。


…とは言うものの、日本人以外でも実際にナポリタンを食べてみると「意外にイケる」と言う声は意外にある様で、イタリア人の多くも「食わず嫌い」の類なのだろうか?それとも

「ケチャップなんぞで手抜きせずにトマトソースくらい作らんかい!」

って、事なのだろうか?「パスタにトマトソース」は定番だが、初めてそれをやった料理人の名前はイタリアでも不明だと聞いた事がある。また、バジルで作るジェノベーゼソースも保存が難しく、下手するとすぐに変色してしまうが、昔から現地の水夫の常備品だったと言う。冷蔵庫のない時代にどうやって保存していたのか?実は謎だったりする。

食文化は色々面白い要素が満載だが、昔からある食材の組み合わせには栄養学の見地から良いとされる物が多い。そういう知見のなかった時代に何故それを知っていたのか?昔の人の知恵はかくも偉大なものなのだが、新たな創造もあって然るべきである。それが食文化の発展に繋がるのだが、それこそ「人間の人間たる所以」とも言える。それをやるのは難しいが偏見や思い込みを排する事も必要、と言う事なのだろう。

【雑談】火山でのゴミ処理は可能か?

 

※ハワイ・キラウエア火山の火口の様子。
 
増え続けるゴミ。環境問題の原因になっている事は言うまでもない。ゴミ処理場で焼却処分するにしても処理能力の限界、と言うものはあるし、またCO2の問題もある。それならば
 
「火山の火口にゴミを捨て、火口に溜まっている溶岩に処理させてしまえば良い」
 
なんて発想をした事はないだろうか?溶岩の温度は1000度を越える。ならば紙ゴミや生ゴミは間違いなくその温度に耐える事はないし、プラスチックゴミも消し炭にする事は出来る。実際のゴミ処理場の焼却温度も1000度近いと言うから数字上のスペックは同等で、かつ火山の熱源はごみ処理場と違って必要ない上、実質無限に等しい。天然のごみ処理場として活用出来ればエコな処理になりそうだ。と、思えるが実際はどうなのだろうか?
 
 
 
「火山でゴミ処理をする事は無理」
 
である。何故か?
 
先ず真っ先に挙げられるのは当該火山火口までのゴミ運搬ルートの開拓である。当然車が楽に通れる道が必要だ。それ自体は簡単に思えるかも知れないが、いつ噴火するかも判らない中でそれをやる事自体が危険である。また、道路が出来たとしても火山に噴火の兆候が見られたらゴミ処理どころではなくなる。更に火口付近では有毒ガスが発生している事は日常茶飯事。ゴミを捨てに行く時点で命懸けに等しい。
 
↓画像引用元

 
また、火山の火口の奥には煮えたぎった溶岩が蠢いていると想像する方も居るだろう。現実その様な「溶岩湖」と呼ばれるものを持つ火山はあるにはある。日本でも桜島などの火口で確認されている。上記動画リンクはドローンで撮影された桜島の溶岩湖だそうだ。
 
だが、全ての火山に溶岩湖があるのか?と言うとそんな事はなく、溶岩湖がある火山火口は世界に10もないと言う。しかもその一つは南極だ。運搬云々の問題ではないのは明らかであろう。しかもその僅かな火山にゴミ処理場の補完など期待する時点で間違っているのは火を見るより明らかであろう。
 
※溶岩に何かを投げ込むのは自殺行為。
 
それでも無理矢理溶岩湖にゴミを投げ込む真似をしたらどうなるか?
 

※参考までに。
 
溶岩湖の表面には溶岩膜と言う薄い膜が出来ている。ゴミでも何でもそこに投げ込むとその溶岩膜を貫通し、炎が上がったかと思いきや、爆発にまで発展してしまうのだ。
 
※火口にゴミを投げ込んだ末路…
 
家庭で出るゴミ袋一つでこの有り様である。その何百、何千、何万倍ものゴミを一度に放り込んだらどうなるかは言うまでもないだろう。下手すれば火山の噴火を誘発しかねない世紀の愚行となるのだ。勿論プラスチックなどあれば有毒ガスの素だ。火山でゴミ処理が出来ない理由である。
 
結局我々がゴミに気を遣う以外対策はないのだ。自然の力とはかくも偉大なもので人間の及ぶ所ではないのだ。この記事はそれをまざまざと教えてくれる。先ずは自分達が出すゴミを減らす努力から始めなくてはならない様だ。