尹錫悦は文在寅をムショ送りに出来るのか?

 

 

※疚しい事があるのか?
 
韓国大統領選でまたもやお笑い劇場だ。野党系候補の尹錫悦が
 
「当選したら文在寅政権の不正を捜査する」
 
と発言し、これに対して文在寅が「謝罪を要求」する異常事態になった。疚しい事がなければ「捜査する」などと言われても「柳に風」の筈だが、奴には何か疚しい事があるのか?
 

 

 

 
※不正があるなら当然の対応だが?
 
韓国大統領選は「政権交代」だけではなく様々な副産物を生む。その一つが韓国で言う「積弊清算」、即ち「前政権の膿を出して生まれ変わる」事である。それをやるのは良いが、そこで悪習慣を断ち切ってクリーンな政治、とはならず今度は自分達が「新たな膿」となって5年程の熟成期間を経て次の政権に追及される。基本的に韓国の「政権交代」とは「その繰り返し」である。大統領が退任すると捜査対象になり、「有罪判決→ムショ送り」が恒例なのは韓国位だ。尹錫悦は検事出身なのでそういう点ではクリーン、かと思いきや自身やその妻にまで疑惑が噴出している。そもそも「大統領候補」として名乗りを上げる時点での身体検査はしていないのだとしか思えない。それがこの国の政治の「異常性」の根源なのだが、韓国人はそれを理解していないらしい。
 
※疚しい事があるからこその反発。
 
文在寅文在寅で本来大統領は「選挙では中立」の筈が一方の候補に謝罪要求とか常軌を逸した対応が不自然だ。奴がクリーンで不正などしていないなら何を疑われても反論反証は可能な筈だ。捜査された所で何もしていないなら証拠など幾ら探しても「無い物はない」のが道理だ。一々目くじら立てる話ではないのだ。それが出来ないのは「疚しい事がある」裏返しとも受け取れるし、奴の「器の小ささ」の証明でもある。
 
 
※大統領でも話は同じ。
 
そもそも文在寅に疚しい事がないのか?と言うと「ある」。その最たるものが「蔚山市長選挙介入疑惑」である。
 
これは2018年の蔚山市長選挙で現職を破って当選した候補が「文在寅の30年来のオトモダチ」だったらしく、そいつを当選させるべく大統領府が様々な関与をした、と言うのが疑惑の核心だ。
 
曰く
 
「当該選挙前に大統領秘書官が蔚山市の警察当局に対し野党候補や側近を汚職の疑いで捜査するよう指示した(注:そして捜査対象の人物は選挙後に不起訴になった)」
 
とか、
 
青瓦台の要人が与党内で候補者指名を争っていたライバルに出馬断念を要請した」
 
「選挙公約作りを青瓦台が組織的に支援し、市の内部資料を違法に持ち出した」
 
等の疑惑が噴出し、これまでに15人が起訴されている。…のだが、裁判では判決の見通しすら立っていない。理由は
 
検事総長と対立した法相が、担当検事らを大量に左遷するなどして捜査を妨害した」
 
からなのだそうだ。そしてこの時の検事総長が尹錫悦なのである。そういう経緯があるので尹錫悦の「個人的な『恨』」もあるのかも知れないが、先述した疑惑が事実なら野放しにして良い案件でない事は確かだろう。しかも起訴された青瓦台関係者の所属部門は多岐に渡り、それだけの部門を一度に動かせる人物は青瓦台とは言え、2人しか該当者はいない。一人は「当時の青瓦台ナンバー2の秘書室長」でもう一人は他ならぬ大統領の文在寅だ。尹錫悦が言う「文在寅政権の積弊清算」がコレなら当選すれば間違いなくこの件の捜査や裁判は急展開を迎えるだろう。勿論最大の焦点は
 
文在寅の関与の有無」
 
である事は言うまでもない。
 
※だから文在寅は反発したのか?
 
いずれにしても文在寅政権が尹錫悦の「検事総長としての職務遂行」を妨害していた事実に変わりはない。それ自体が「異常」な対応なのだが、文在寅にはそれが判らないらしい。部外者からすればやはり文在寅にも「韓国大統領の伝統の末路」を辿って貰いたいものだ。格好のネタがある以上、尹錫悦には是非ともそれはやって貰いたいものである。…但し、本人にも疑惑はあるので「自分もそれに続く」オチは十分に有り得るのだが。