混迷する世界情勢を予見できない、想定できない民主党

イメージ 1


イメージ 2


※宗派対立も絡んでいるだけに一筋縄ではいかない。

サウジアラビアがイランに対して国交断絶を通告した一件が世界中で波紋を呼んでいる模様だ。

簡単に経緯を言ってしまうと、新年早々にサウジでテロに関与したとしてイスラムシーア派47名を処刑、これにはシーア派の高位聖職者も含まれていた。これに激昂したイラン市民がテヘランのサウジ大使館を襲撃、大使館は燃やされ、サウジがこれに対してイランに国交断絶を通告した、と言うのが流れだ。
イメージ 3


※テロに関与したとして処刑されたシーア派高位聖職者。
イメージ 4


※サウジ大使館が焼かれたのはイランの落ち度である。
イメージ 13


※サウジ国王の写真を焼くイラン市民。こういうヘイトは良くないのは明白。

この2ヵ国の対立はシリア情勢やIS駆逐等にも影響が出かねない。早速米露が仲介に乗り出すなど2016年は早くも不穏な空気が流れ出している。

これを「中東の、それもイスラム教の宗派対立など日本に関係ない話」なんて思っているのは実に愚劣で危険な思考であると言えるだろう。改めて言及するまでもない事ではあるが、日本が輸入する原油の殆ど(85%)は中東からの輸入である。またその原油を輸送するタンカーはペルシャ湾から出航する訳だが、そのペルシャ湾を挟んでサウジアラビアとイランは対峙しているのである。
イメージ 5


地政学上の位置関係は見ての通り。
イメージ 6


※米露が仲介に乗り出しているが…?

そのペルシャ湾を通る場合、ホルムズ海峡を嫌でも通過する他ないが、この海峡、最狭部は33キロほどしかない上に水深も100m前後だと言う。こんな所に機雷でも敷設されたら航行は絶望的、自殺行為に等しくなる。

まさに安保法制の審議で議論になったケースが現実になる危険が目の前にあるのだ。

イメージ 7


イメージ 8


http://www.sankei.com/politics/news/160105/plt1601050051-n2.html

「中東地域の安定のため、全ての当事者が自制して対話を通じて事態を沈静化し、平和的に問題を解決することを求めたい」

官房長官はこの様に述べている。日本も当然仲介に協力するべき問題ではあるが、単純な政治問題ではなく宗教が絡んでいるとなるとそう簡単にはいかないのは火を見るより明らかであろう。

従って起こりうる最悪の事態、即ちペルシャ湾を挟んでサウジアラビアとイランの戦争勃発、と言うケースも想定して政府は国家安全保障局などを中心に対応を検討し始めた、と言うのは当然の対応であると言えるだろう。

さて、ここで問題にしたいのは安保法制の審議の際にこのケースを念頭に頓珍漢な質問をしていた連中である。
イメージ 9


※国家に有害な輩1
イメージ 10


※国家に有害な輩2
イメージ 14


※当然の対応。

国際情勢と言うのはちょっとしたきっかけで大きく変化する事もある。上記の連中の脳味噌にはそういう理解はあったのだろうか?

記事も

「イランの核問題に前進が見られた状況を踏まえれば、ホルムズ海峡の事例は『立法事実』にならないのではないか」

という国会での民主党北沢俊美の発言を引き合いに出して

《今回の事態はこの主張に先見性がなかったことを露呈した。》

と、評しているが正しくその通りである。これだけでも民主党政権担当能力どころか国際情勢の理解力の欠片もない証明にはお釣りが来る程十分だ。だがこういう手合いの連中はそれでもこの一件に対する安倍首相の対応がどうあれ屁理屈並べて批判するに決まっている。そんな事をしている暇があるなら国会に居たところで時間と経費の無駄でしかない。どうせなら有志を募ってホルムズ海峡にでも行って、そこで「日本国憲法9条を日本語とアラビア語で横断幕に大書して」「憲法9条の精神論でサウジとイランの戦争を止める」努力をしてみてはどうか。国会で屁理屈並べ立てるよりも数億倍は有意義であろう。一触即発のこの状況こそ、「憲法9条の精神論」の出番ではないのか?日本全国の「9条の会」諸君には是非ともその主張の正しさを世界に証明して頂きたい。成功すれば悲願の「憲法9条にノーベル平和賞」も夢物語ではあるまい。
イメージ 12


※安保法制に反対する連中などカラス並みの脳味噌なのだろう。

…話は変わるが福島第一原発事故の際、東電に対して

原発安全神話を信じ込んで起こりうるあらゆる事態を予見・想定していなかったのが事故の原因ではないか」

と言った主旨の批判が続出した。それはその通りであると認めるべき指摘ではある。例え地震、大津波、と言った人知を越えた事態があったとしてもそれは認めるべき点であろう。読者様の意見が原発再稼働容認でも反対でも同様である。だが、不思議な事にそういう批判をしている左翼連中に限って

憲法9条の安全神話を信じ込んで起こりうるあらゆる国際情勢を予見・想定していない」

のである。一体どうしてなのだろうか?

つまり憲法9条を金科玉条の如く信仰している」左翼連中がいる政党を支持したり、投票するという行為は

原発安全神話を信じて原発を推進する」

のと本質は変わらないのである。もう一度「悪夢の民主党政権」を味わいたい、と言うなら話は別だが、間違ってもこういう政党から国会議員を出す愚行に我々は手を貸してはならない。それこそ「愚の骨頂」である。
イメージ 11


※民主共産維新などにその怒りをぶつけるべきであろう。