プーチンはヒトラーか?

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英国チャールズ皇太子がカナダ訪問中に移民博物館を訪れ、案内役だった女性との会話の際に「プーチン大統領はあたかもヒトラーの様だ。(And now Putin is doing just about the same as Hitler) 」と発言したと言う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140522-00050045-yom-int

この女性はポーランド出身で自身はホロコーストから逃れたものの家族はその犠牲になったと言う経験の持ち主と報道されている。英国内でも賛否両論の様だ。「立憲君主制では、政策や外交は議会と政府により運営されるべきだ」という批判もあれば、「皇太子には自分の見解を示す資格がある」と擁護する意見もある。王室としては「私的会話で政治的発言の意図はなかった」と釈明してはいるが…

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勿論ロシア側は「言語道断」と怒り心頭で皇太子の発言について説明を要求する事態になっている。どうやら欧米人にはヒトラーになぞらえられるのは最大級の侮辱に捉えられるようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140522-00000174-jij-eurp

…英王室は長らく「君臨すれども統治せず」が伝統であり、皇太子の政治的発言は異例の事…と言いたいが、この御方の場合はそうでもないようだ。その他にもチベット問題にも深く関心があるようで、それに絡んで北京五輪の開会式を世界最速でボイコットを表明したのもチャールズ皇太子だったそうだ。

閑話休題チャールズ皇太子がどんな意図でプーチンヒトラーになぞらえたのかが問題であろう。嘗てヒトラーはドイツ系住民の保護を口実に領土拡張を行った。それに対して当時の英仏は宥和政策で対応したが、結果的には誤りであった。皇太子発言はそれを踏まえた発言ではなかろうか?

プーチンはロシア系住民の保護を口実に軍事介入してクリミアを併合した。それを批判する意図にも思えるが…?またプーチンに対してまとまな対応が出来ない欧米諸国を暗に批判した様にも思える。ヒトラーに対してした様な宥和政策ではいけないと。

同様の批判は米国ヒラリー・クリントン前国務相もしている。こちらも物議を醸したが。

いずれにしてもプーチンが「力で現状変更」を行い、それを阻止出来ない点は外見的には似てはいるだろう。尤もプーチンヒトラーは生まれも育ちも違うが。

因みにヒトラーの様な独裁者、侵略者なら他にそっくりな奴はいる。言うまでもなく習近平の事だが。こっちの方が適切な例えだろう。

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チャールズ皇太子プーチン大統領、両者は来月のノルマンディー上陸作戦の記念式典に参加する。さて、どうなるか?