世界の対テロ対策を変えるか「#ISISクソコラグランプリ」

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所謂イスラム国による日本人人質事件。人質の1人、湯原氏が殺害されたのではないかとも言われ、緊迫の度を増しているが、そんな中、日本人のツイッター利用者が,イスラム国の関係者と思われるツイッター利用者のアカウントに対して「ISISクソコラグランプリ」という『攻撃(?)』が行われたという。

http://yurukuyaru.com/archives/21356498.html

これは簡単に言うとこのイスラム国の連中がネットに掲載した画像を加工して逆に送り付けると言うものらしい。Twitterで「#ISISクソコラグランプリ」と検索すればその実物を御覧頂けるのだが…

無論人命がかかっている事件の渦中に「不謹慎だ!」と言う批判はあるだろう。実際日本のメディアはそうだ。筆者もそれはその通りだと思うのだが、それにも関わらず筆者がこれを記事にしたのはこれが寧ろ海外で注目されるという意外な結果になっているからである。因みにそのイスラム国関係らしいアカウントがこれで炎上したり何故か閉鎖されたりしているというからシャレにならない。
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※テロリストを大道芸人に変えてしまったコラ。

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※目糞が鼻糞を笑う図に変えてしまったコラ。
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※こうなると意味不明なコラ。不謹慎だと頭で判っていても失笑を禁じ得ない。
更にイスラム国の連中が逆ギレするだけではなく、何故かこの「ISISクソコラグランプリ」に参戦しているとも言われている。コイツら一体…?

更に米英メディアの一部がこれを肯定的に報じているだけに外国人の受け止め方は日本人とは一味違う様だ。敢えて記事にした本意はここにある。

例えば、米国NBCニュースの電子版

http://www.nbcnews.com/storyline/isis-terror/japanese-twitter-users-mock-isis-internet-meme-n291591

日本のツイッターユーザーは,日本人人質事件において,全国的なコラージュ風刺画像を用いた戦いで,イスラム国を嘲笑して反抗している。」と題した記事を出している。

米国The Daily Dotでは

http://www.dailydot.com/politics/japan-isis-photoshop-counterpropaganda-terrorism

「 ISISプロパガンダに対する日本の馬鹿げた対応は、米政府でさえ成し遂げられなかったことである」と題した記事を掲載した。
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※記事の要点
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※その反応

米国ワシントン・ポストでも
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2015/01/22/the-subtle-message-behind-a-japanese-meme-mocking-the-islamic-state

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※記事の要点

英紙デイリー・メールでも

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2924504/How-Japan-fighting-Jihadi-John-MEMES-Images-ISIS-executioner-cutting-kebab-meat-posing-selfie-stick-viral-nation-shows-won-t-silenced-new-hostage-threat.html
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※記事の反応

英紙 International Business Timesでも

http://www.ibtimes.co.uk/isis-japanese-hostages-japans-netizens-use-photoshop-respond-ransom-request-1484862

「日本のネット民はフォトショップを使い、身代金要求を強く皮肉る」

と題した記事を掲載した。

「#ISISクソコラグランプリ」を始めたユーザーがそこまで考えていたのかは筆者に知る由もないが、これらの米英メディア記事の指摘する所はあながち的外れとは言えない部分もある。「 日本のツイッター利用者は,恐怖を通じて人々をコントロールしようというテロリストの手法に対し,ユーモアで対抗しているのではなかろうか。」と、彼らの目には映っているのだろう。これでイスラム国の連中に「日本には自分達のやり方が通用しない」と思わせ、人質解放に繋がるのならば、「結果オーライ」とか「怪我の光明」と言えるのかもしれないが…

ただ確実に言えるのはテロリストに対してこの様な事をする発想は米英人には無かったと言うことであろう。だから「#ISISクソコラグランプリ」が斬新に見えるのかもしれない。恐らくイスラム国の連中も同様にこんな事は想定してはいなかっただろう。やってることは不謹慎だと言われればそれはそうだが、これがもしテロリストのプロパガンダを粉砕したり、人質の解放に繋がるのならばそれこそ「大事の前の小事」であろう。少なくとも「シャルリー・エブド」の風刺画よりはマシだと思う。