日本の野党は25年成長していない


※それで何か「共闘」して成果はあったのか?

早いもので25日で小池百合子が「希望の党」を結党して1年になる。コレを引き金にして民進党分裂、立憲民主党結党、民進残党による希望の党乗っ取り、国民民主党結党など野党、特に旧民進党を中心に野党の離合集散は目まぐるしかった。が、連中は世間を騒がせただけで何か成果を残したのか?と聞かれるとそれすらも「怪しい」と言わざるを得ないであろう。


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終わって見れば民進党が分裂し、最悪の「膿」が濃縮された立憲民主党と「有象無象」の国民民主党に落ち着いただけだ。こんなのに「変革」など最初から期待出来る筈もなく、最新のNHK世論調査では

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安倍政権の支持率は不支持を上回り、政党別の支持率も劇的に支持を伸ばす、なんて事態は起こっていない。「もりかけ」であらゆる手段を尽くしても「安倍首相の関与」の決定的証拠は何一つ出せなかった。それでも「バカの一つ覚え」で今度の臨時国会でもまだ「もりかけ」追及を行うつもりらしい。それこそが

「野党が支持されない」

要因なのだが、それを理解出来る脳味噌は持ち合わせてはいないらしい。

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※そもそも「統一政策」すらない。あるのは「反安倍」だけ。

野党共闘」と言うスローガンを野党が掲げたのは3年前。それだけの時間が経過しておきながら出てくるのは「反安倍」「反原発」だけだ。「政策」と言うには程遠い。「自分達が国民にどう思われているか?」など考えないから「選挙で統一候補を立てれば勝てる」と、統一候補の擁立をしたはいいが、そうやって臨んだ2016年の参議院選挙では

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と、2013年の参議院選挙では1人区での野党勝利が「2」でしかなかったのに比べればまだマシだが、勝率は1/3でしかなかった。「3割3分」は野球の打率や競馬の騎手の勝率なら十分に一流の数字かも知れないが、その比率は国会での勢力そのものとなり、内容次第では「国会からの改憲案発議」が可能な状況になっている。それは「実質的敗北」そのものなのだが、現状認識すら出来ないのがこの連中の実態である。また、知事選挙などでも6月の新潟知事選挙の様に「野党共倒」に終わった例は数多い。現在選挙期間中の沖縄県知事選挙でも与党支援の佐喜真淳氏と「自称オール沖縄」支援の玉城デニーは「互角」と琉球新報でさえ報じる程だ。残りの選挙期間で逆転があっても驚く事ではない。

結局「野党共闘」とは聞こえは良いが「反自民」だけの「選挙互助」としてしか機能していない。1993年の細川連立政権は「非自民」「非共産」を旗印にして成立したが今回は共産党からの提案、と言う事で「非共産」が抜けただけだ。細川政権の後「非自民」「非共産」勢力を結集した民主党が出来たが、立場が与党でも野党でも党内意見の集約すらままならなかった。そんな体たらくで政権担当能力などある筈もなく、「民主党政権」の時期は「憲政史上の黒歴史」として記録にも記憶にも残る事になった。

その反省もなければそこからの成長もないまま更に「考え方が根本から違う」共産党まで含めての「共闘」など上手く行く訳がない。言うなれば「4輪はイヤ」と2輪の運転を目指したが、原付スクーターすら乗りこなせないのに大型バイクに乗ろう、と言う様なものだ。同じ愚を何度繰り返してもその意味を理解しないらしい。

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※と、言うか何も進歩していない。

…つまりこの連中、25年もの間、同じ愚を繰り返しても

「数を揃えるだけではない」

事を理解しないのである。記事が言う様な「20年」レベルではない。「反安倍」だなんだと言う前に先ずはそう言う

「己の愚」

を理解すべきなのである。