野党の器
※無気力国会の図。
今国会での「最大の焦点」とも言える入管法改正案は8日未明に可決、成立した。つまり深夜に及んでまで採決を行っていた訳だ。時間をも忘れて法案に対して真剣な論戦を繰り広げてその結果なら
「国会議員のセンセイも頑張っているんだな」
と与野党問わず評価も出来ようが、実際に行われていたのは
「野党の内閣不信任案提出を巡るドタバタ劇の産物」
だったのだから呆れてしまう。そのせいで議員だけならまだしも衛士や職員の人々をはじめ、どれだけの人が徹夜仕事を余儀なくされ、そしてどれだけの費用を無駄にしたのか?国賊野党の連中は産経新聞のこの記事を読んで猛省を促したい。
内閣不信任決議案。可決されれば内閣総辞職か総選挙か?政局を動かす「野党最大の切り札」だと言われる。だが、現実的には与党の切り崩しでもしないと可決は最初から絶望的だし、そもそも「切り札」たる所以も「与野党拮抗」の勢力関係ならそうも言えるが、現在の様に「与党が3分の2」を占める状況下では真剣どころか「竹光」程度でしかない。
それでも野党が常に「内閣不信任決議案」を「カード」としておくのはその効果にあるのだろう。内閣不信任決議案が提出されると最優先で審議され、その間その他の議案の審議は全て「中断される」。従って野党からすれば「与党肝煎りの法案」に断固反対であるならその法案の採決直前に提出し、不信任決議案賛成討論を延々と行う事でそれなりに時間を稼ぐ事は出来る。そうする事で「時間切れ廃案」に持ち込めれば万々歳、「継続審議」でも「一応の成果」と見るのだろう。だが、その程度の使い方しか出来ないのであれば現在の野党では「内閣不信任決議案」と言うカードは「宝の持ち腐れ」でしかない。
「会期末恒例行事では国民の支持は得られない」
と言うのが理由らしい。立憲民主党にしては珍しくまともな判断だったが、それまで不信任決議案提出に慎重だった国民民主党が逆に提出へと方針転換したのだと言う。野党第一党の立憲が出さないなら自分達が提出を主導する事で「存在感をアピールしよう」と言う肚だった。
しかし、立憲民主党は「提出」には乗らず、また国民民主だけでは不信任決議案提出に必要な議席数(51議席以上)を確保出来ず、内閣不信任決議案が提出される事はなく、入管法改正案は徹夜国会での採決で可決、成立した。立憲民主と国民民主のドタバタ劇がもたらした事は
「与党を混乱させた事」
「徹夜国会に持ち込み、多額の無駄な費用を生み出した事」
「国民民主の無能さを証明した事」
であろう。
国民民主が内閣不信任決議案提出に傾いた時点で「単独提出は出来ない」事は判っていた筈だ。だから
「国民民主主導で内閣不信任決議案提出」
「国民民主にコミニュケーション能力が足りない」
と言う意味にしかならない。
「低次元の争い」
と言うのがこの記事が伝える一連の野党のイザコザの実態なのである。