参議院選挙

参議院選挙が始まっている。初のネット選挙解禁、争点も憲法改正、ねじれ解消、安全保障、原発再稼動、TPP、国会改革、消費税、アベノミクス等々目白押しである。
個々の政策の是非は筆者としても意見はあるが、完全に一致する政党や候補者はそういないものであろう。その逆は簡単に見つけられるのだが(笑)

…ここで触れたいのは昨年末の総選挙で落選し、今回返り咲きを狙う候補者である。

昨年末、当時の野田首相衆議院を解散して総選挙の結果民主党は惨敗、政権交代となった。
野田内閣閣僚からも「自爆テロ解散」と評される結末だったが、何故?という疑問はあっただろう。あの時点で総選挙をやれば民主党の敗北は確実なのは素人でも明らかだったのに…

しかし思い出して欲しい。野田前首相は「決められない政治からの脱却」をテーマにしていたではないか。しかも彼は芳しくない支持率、ねじれ国会、大量の与党内野党を抱えた状態で政策の是非は別にして自分でやると言った消費税増税、税と社会保障の一体改革をやってきた。
後から振り返ってみると、在任中は地味な印象だったが、自分で言った事はやったその意味では立派な首相だったのではないかと、筆者の嫌いな民主党首相ながら評価出来る首相だったのではないかと、思う。不幸は民主党で首相になった事で、支える与党に恵まれていたらもっと結果を出せた感じはする。

…そんな野田前首相だが、あの解散はもしかしたら「決められない政治」を演出した与党内野党(離党組含め)、これを民主党惨敗と引き換えに排除する為にやったのではないかとすら思える。

…総選挙の結果を見ると明らかだが、それに該当する人物は大半が落選した。そこまで読んで解散したのだとしたら…?

ねじれ解消は一つのテーマである。
その為にも彼等にはご遠慮願いたい、というつもりで筆者は投票しようと思う。