大自然の驚異と脅威

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小笠原諸島西之島付近の海底火山が噴火を始め、流れ出た溶岩が島を形成しつつあるという。

海底火山の噴火によって島が出来るのは有り得ない話ではなく、今回噴火が起きた現場に近い西之島もかつて海底火山の噴火によって出来た島と合体して現在に至っている。

しかしその後島として存続出来るのかは別の話で後の噴火によって消滅したり、波の浸食の為溶岩が削られて消滅したり、と新たな島の前途は多難(?)である。

今回の様な自然現象で新たに島が出来た場合、その場所が特定国の領海内の場合は自動的にその国の領土になるという。従って今回の新島は問答無用で日本領土になるはずだ。しかし場所が既存の島のすぐそばの為、領海の拡大には繋がりそうにはない。

仮に島として存続した場合(専門家によるとその可能性大と報道されている。)、その命名など興味深い話題もあるが、この海域は元々富士火山帯のラインに属しており、この海域の火山活動が活発化していると近い将来に起こると言われる巨大地震との関連性を指摘する意見もあるようだ。

海底火山の噴火によって島が新たに形成される現場は大自然の驚異でもあるが、同時に巨大地震との関連性があるなら大自然の脅威でもある。現場は丁度ユーラシアプレートと北米プレートの境界線にも近い為、ここ数年来付近の地質活動が活発化しているのはまず間違いなかろう。
改めて身の回りの防災、減災対策を見直しておきたいものである。