韓流ルーピー

イメージ 1

韓国大統領朴槿恵が日本、支那、韓国で共同の歴史教科書の制作に言及したという。

本人の構想では東アジアをEUをモデルにした共同体にして韓国の発展に寄与したいようでその足枷が歴史認識問題であるとし、解決策として上記3ヶ国で共同の歴史教科書を作り、使用する事で問題解決を図りたいようだ。

…日本からすれば論ずるにも値しない話である。
早口に言ってしまえば日本は歴史を歴史として教えている。自虐史観等全く問題がない訳ではないが基本的には史実や資料に基づいている。

ところが支那の場合は歴史をプロパガンダとして反日教育に利用している。そもそも共産党独裁の所為で共産党に都合の悪い歴史や事実は触れられない。天安門事件がその好例だ。

韓国に至っては歴史はファンタジーの講釈でしかない。随所に出現する「ウリジナル」などその最たるものだ。

…余談だが「ウリジナル」とはご存知の方も多いが他国の文化や発明等を「それは韓国起源である。」と吹聴する事象である。 
「ウリ」は韓国語で一人称の複数形即ち「我々」、と「オリジナル」を合成した造語である。

日本のものでは剣道やらしゃぶしゃぶやらを「それは韓国起源である。」等と吹聴する性質の悪い妄想である。最近は日本の旭日旗までもが「韓国起源」と言い出している次第でアホらしい事この上ない。

閑話休題歴史認識の統一見解を作り、それを基に共同の歴史教科書を作ろうとしてもそもそもの土台が先述の如く違うのだから統一の仕様がない。この時点で話は頓挫する。

恐らく朴槿恵の狙いは共同の教科書を作る事で日本側の主張を封じ込める事にあるのだろう。
歴史認識問題を理由にして首脳会談を拒否する一方で共同教科書を作る事で歴史認識問題解決→首脳会談実現と言う青写真を示し、日本側が賛成すればそれでよし、拒否すればそれを理由に首脳会談拒否して日本に責任転嫁と言ったところか。 

当然の話だが日本は反対以外選択肢は有り得ない。韓国にしろ支那にしろ日本側の資料を認めて認識を改める可能性は皆無であり、日本側の無条件且つ全面的譲歩を要求しているに過ぎないからだ。
そうでなくても歴史認識はその立場によって異なって当然だし、それを認めない韓国側の主張が異常なのである。

所謂日韓の歴史認識問題の根源はここにある。
問題解決(?)の意思が韓国側にあるならば他国の歴史認識を学んで理解しなくてはならない。しかし実際に行っているのは決め付けに基づいた歪んだ解釈と、史実の捏造・歪曲、それ以外の認識の否定、そしてそれを他国に押し付けているだけである。

理想を掲げてそれに向かって現実の問題を解決する努力をするのと、理想を掲げて現実を無理矢理歪めているのは似て非なるものである。我が国の総理大臣にも後者のタイプのルーピーがいたが、朴槿恵も後者のタイプの大統領のようだ。つい最近の例ではあるが、そういう日本での失敗の歴史からは学んでいないようだ。「歴史を直視しない国に明日はない。」と大言壮語したがどうやらまずは自身にその言葉は当てはまるようである。