ビックリスペイン法

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スペインの裁判所が、チベットにおけるジェノサイド(大量虐殺)に関与した疑いがあるとして支那の元国家主席江沢民ら5人の逮捕状を出して国際手配したと言う。

逮捕状が出された5名はいずれも支那においてかつて政権の中核にいた人物である。
チベットでの支那による侵略及び民族迫害は報道や、チベット人の話の通りならば国際社会が糾弾すべき事件であると言えるだろう。尤も支那内政干渉だと反発しているが。

何故スペインが?と思ったらスペイン法ではジェノサイド等の国際秩序の敵と言える犯罪の被害者に自国民がいた場合は他国民であっても逮捕状発行・手配が可能だという。今回告訴したチベット人にスペイン国籍を持つ人物がいたようでそれ故受理され、対応したと言う。従って今回逮捕状の出た人物がスペイン及び同国と犯罪者引渡条約を結んだ国に行こうものならば即座に逮捕される可能性がある。

驚くべき事に前例もあるようだ。南米チリの元大統領(独裁者だった)が英国で身柄拘束されたというケースもあったらしい。しかしこの時は本人の体調不良を理由に身柄引渡には至らなかったと言う事だが。(当然英国とチリの外交問題にもなった。)

当然支那は猛反発しており、スペインと支那の関係悪化は確実である。また例えスペインと犯罪者引渡条約を結んでいる国でも仮に江沢民が来たからと逮捕→スペインに身柄引渡となればその国と支那の関係悪化も必至である。

にも関わらずスペインは何故江沢民らの逮捕状を発行したのだろうかと疑問が出るのは当然だろう。

…思うにチベット問題を国際社会に問題提起する為なのではないだろうか?報道やチベット人の訴えの通りの行為を支那がやっていても何故かそれを非難する国際社会の声は少ないように思える。その現状を打破する為にスペインはチベット問題に正面から取り組むという意思表示ではないだろうか?

頭では正論だと分かっていてもそれを切り出すのに勇気が必要だったり相手を恐れて言えなかったり…といった事は誰しも経験があるのではないだろうか?今回スペインがやった事の意味がそこにあるならばそれには敬意を表したい。
簡単なようで中々出来る事ではないからだ。

支那も自分達の論理や行動が全て正しいという独善的な考えを止めて冷静に今回のスペインの行為の意味を考えるべきだ。支那のおかしな言動の原因は自らの中華思想にある。そういえばスペインもかつては様々な国を侵略して植民地を増やしていた時代があった国である。そういった歴史のある国からの警告を受け止め、中華思想から脱却出来れば国際社会の支那を見る目も変わってくるだろうに…