河野談話見直しは当然だ。

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慰安婦の女性の写真とされる。韓国の言う「性奴隷」には到底見えないのは筆者だけではあるまい。


河野談話見直しの気運が高まっているようだ。当然韓国政府は反発しているが、何故だろう?「正しい歴史認識」を持つ為には裏付けのない信憑性に疑問のある河野談話を見直して史実を直視して新たな談話を出すのは当然の話である。韓国政府が日本国内の河野談話見直しに言及するのは内政干渉以外何物でもない。

勘違いして貰いたくないが、河野談話の見直しは慰安婦それ自体の存在を否定するものではない。日本軍が慰安婦を活用しその慰安婦には朝鮮半島出身の女性がいた事実は誰も否定していないし、これからも否定される事はない。問題は日本軍がどの様に関与したのか、しなかったのか、また本人の意に反した強制徴用があったのか、なかったのか、である。

韓国側は「慰安婦は本人の意に反して強制徴用され、その数20万」と吹聴するが、20万もの女性全員が日本軍や官憲に強制徴用されたとでも言うのか?

ここで少し考えてみたい。日本が支那と本格的に戦争となった時期をいつにするかは諸説あるが、廬溝橋事件を起点とするとその日は1937年7月7日である。その翌日から日本がポツダム宣言を受諾する前日、即ち1945年8月13日まで慰安婦の新規徴用をしていたとする。するとその間2959日である。この期間中に20万人の朝鮮半島出身女性全員が強制徴用されたとするなら1日平均67.59人強制徴用していた計算になる。またWikipedia等の記述を参照すると軍は慰安所の管理(衛生面の指導や風紀取締り等)を行い、慰安婦の募集は斡旋業者に行わせており、悪質業者や慰安婦募集を装った人身売買の摘発をしていたのが判る。

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※そういった事例を報道する新聞記事

実際に強制的に女性を慰安婦にした事件は存在する。「白馬事件」と呼ばれるその事件は日本軍の一部がインドネシアでオランダ人女性35人を強制的に慰安婦にした。この部隊の方針としては「強制はしない」「自由意志で応募した事実を証明する書面にサインしてもらう」というのがあったようだ。それに反して強制徴用した事件だが、事件後当該慰安所は閉鎖されている。(そして戦後関係者がBC級戦犯として有罪判決が下されている。連行された35人中25人が強制徴用と認定)故に強制徴用があった証拠とする一方で軍が事件後当該慰安所を閉鎖している事実から強制徴用は日本軍としての方針ではなかったとする解釈もある事を述べておきたい。

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※日本軍の通達。慰安婦募集に軍が関与した証拠とする論者もいるが、これは軍の名を利用して慰安婦を強制徴用する悪質業者を取り締まる「いい意味の」関与を示す証拠。


…人数の多寡の問題では無いのだが、朝鮮半島出身慰安婦全員を強制徴用したとすると軍が慰安婦斡旋の悪質業者取締りをしていたにも関わらず連日白馬事件二件分の強制徴用をし続けた事になる。例えて言うなれば、警察が犯罪の摘発件数以上の犯罪を自ら行っていたようなものである。余りに現実味がない。仮に半分の10万人としても廬溝橋事件から終戦まで朝鮮半島のどこかで毎日白馬事件並みの強制徴用が行われていた計算になる。白馬事件は慰安婦にされたオランダ人女性の父親がそれを知って日本軍に訴えて事件が発覚した。朝鮮人慰安婦が20万いたとしても同様の対応をする父親はいなかったのか?それでも十分おかしいのは論を待たないだろう。河野談話を見直す意義は十分ある。