嘘出鱈目を信じて反対論を唱える愚

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筆者は実際に見たことはないのだが、京都・鴨川には特別天然記念物であるオオサンショウウオが出る事があるらしい。京都に行ったなら是非とも見てみたいものだ。

つい先日も出現したらしく、目撃した人がTwitterで写真と共にツイートしていた。

これがネットで拡散しているうちに「反レイシズム・反ヘイトスピーチ・反原発反戦」と書かれているあるツイッターユーザーの目に留まった。彼は「カエルの幼虫がここまで巨大化するとは・・・やはり日本中で放射能の影響が深刻してるようだ・・・」
「このカエルの幼虫が成虫になったら、犬や猫、下手したら幼虫の人間まで食われるかもしれない。こういう巨大化した生物が、原発を全廃するまで日本中に満ち溢れることだろう。これでも反・反原発派の連中は、原子力にしがみつくつもりか!?」(いずれも原文ママ

と、ツイートしたそうだ。

http://www.j-cast.com/s/2014/07/07209797.html

勿論 「どっからどう見てもオオサンショウウオだろ」「カエルとオオサンショウウオの区別もつかんのか」「冗談ですよね?国の天然記念物をご存知でない?」
と、炎上し、彼はそれに気付いて「おい!なんなんだよ!これ!アベk(原文ママ)!?公安か!?」「備忘録 14時頃からサイバー攻撃を受けている」などとツイートしたが、これに対しては「あなたの不適切な発言による炎上でしょう」と諌めるリプライが寄せられた。

更に「オオサンショウウオはカエルとは違います。これで成体です。なお、オタマジャクシはカエルの幼虫でなくカエルの幼生が言葉としては適切です」という丁寧なリプライにも、「そんなの見たことないから知るわけないよ。センターは化学と物理だったし」と返し、さらなる失笑を買うことになった。

http://www.j-cast.com/s/2014/07/07209797.html?p=2

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※オタマジャクシは蛙の仔。サンショウウオではありません

ここに至って本人も間違いに気付いたようだが「どうやらカエルの件は俺の早とちりだったようだ。その事自体は特に恥じることもないが、それにかこつけて反原発派を批判中傷する輩が増えているため、俺はここにこのアカウントを削除する事を宣言する。俺は一時消えるが、これは決して敗北ではないことを理解して欲しい」
「俺を批判するのもいい、俺をあざわらうのもいい。だがしかし!それを理由にして反原発運動や反戦、反ヘイトをあざ笑うことは決して許さない!それだけは覚えておけ!!俺はここで消える!だが、これで終わったわけじゃない!おれはいつか必ず帰ってくるぞ!!」
との捨て台詞を最後にアカウントを削除してしまった…との事だ。

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科学的にはカエルでもオオサンショウウオでもその他の何であろうがいくら被曝してもその個体自体が突然変異を起こして巨大化したり凶暴化したり、姿が変わったり、口から放射能火炎を吐いたりはしない。そうやって産まれた(設定の)ゴジラはあくまでSF映画の話である。
実際には生物に大量の放射線を被曝させたりなんかしたら急性放射能障害で実験者もろとも死ぬだけだ。間違ってもイグアナで実験などしてはならない。

さて、問題は彼は反原発を唱えていながら現実と映画の話の違いも判っていない点にある。尤もこの人のこの事件だけで「反原発派は全員こうだ」とは言えないが、少なくとも反原発派には彼の様に誤った知識や嘘出鱈目を信じてそう主張している人がいるのはまず間違いなかろう。

いや、原発に限った話ではない。所謂慰安婦問題や南京大虐殺を信じている反日日本人もそういう嘘出鱈目を信じて主張している。

集団的自衛権行使容認でもそうだ。あたかも「集団的自衛権行使=戦争する権利」とか「集団的自衛権行使で徴兵制復活」とか嘘出鱈目が蔓延している。そしてそれを頭から信じてそれに基づいて例えばネットで主張する…何と恥ずかしい事なのか?そして共通して言えるのはそういう嘘出鱈目を信じて反対論を唱えている人間がいるのは左翼である、と言う事だ。

ある事案について反対論があるのはいい。だがその根拠が嘘出鱈目では何にもならない。反対する前に情報や知識の信憑性を確認してからでないと中身のない「反対の為の反対」になってしまう。当の本人達がそこを理解していないのが最大の問題なのだが。

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※こういうシーンを信じて反原発を唱える人がいるなんて…!アンビリバボー!