三流メディアの悪質なペンの暴力

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誠に恥ずかしい話ではあるが筆者は学生時代、NHKの報道は一番正確だと思っていた。20年前のあの番組を見るまでは…

その番組とは1994年のNHKスペシャル「生命 四〇億年はるかな旅」の第4回「花に追われた恐竜」である。

その内容は中生代ジュラ紀北米大陸で繁栄していた恐竜の一種、竜脚類白亜紀中頃一億一千万年前誕生した被子植物(花を咲かせる植物)の繁栄に伴い、彼等の主食の裸子植物が生息環境を縮小するのに合わせるかの様に追いやられ、一億三千万年前に花に追われる様に絶滅してしまった、と言う内容だった。

決してこれは誤植ではない。かつてNHKはこんなおかしな内容の番組を堂々と放送したのである。科学ジャーナリスト金子隆一氏がその著書「最新恐竜学レポート」で指摘している。
 

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同書によると、番組の監修をしていた国立科学博物館の富田幸光博士も金子氏同様に番組を批判していたそうだ。富田博士もNHKに「恐竜は被子植物によって絶滅したのではない。話は全く逆だ。」と説明したそうだが、無視されたそうだ。
金子氏はこのNHKの姿勢を「タイトルと結論ありき」と一刀両断しているが、勿論論理的矛盾が至る所に出る為、NHKは年代の捏造や様々な小細工をしていたと明らかにしている。

問題は例えばこの様な誤報を内部で指摘するのはいけない事なのか?と、いう事だ。

そのNHK経営委員で作家の百田尚樹氏がキャスターの発言に異議を唱えたのは、放送法に抵触する恐れがあると朝日新聞が報じ、論議になっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140725-00000007-asahi-soci

記事によると、百田氏は、17日放送の「ニュースウオッチ9」で大越健介キャスターが次のように発言したことを委員会で取り上げた。

在日コリアンの1世の方たちというのは、1910年の韓国併合後に強制的に連れて来られたり、職を求めて移り住んできた人たちで、大変な苦労を重ねて生活の基盤を築いてきたという経緯があります」

 百田氏は、日本が在日コリアンを強制連行したという事実はなかったとして、放送担当の理事らに「間違いではないか」「検証したのか」などとただした。これに対し、議事進行を務めた上村達男委員長代行は、経営委員が番組に干渉するのを放送法32条が禁じているとして、意見や注文なら問題になると指摘した。そのうえで、番組の感想なのかと問うと、百田氏は発言をストップしたとしている。

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勿論百田氏はTwitterで記事は事実と違うと反論。

https://twitter.com/hyakutanaoki/status/492498937131962369

ただ、大越健介キャスターの発言については、週刊新潮も2014年7月24日発売号で取り上げ、専門家からも疑問が出ていると報じた。国民徴用令で連れて来られたコリアンのうち、日本に留まったのは245人だけで、それも自由意志だったとして、強制連行とは必ずしも言えないとしている。

http://wildhorse-depot.seesaa.net/s/article/22062768.html

上記リンク、法務省の1974年の在留外国人統計では韓国・朝鮮人の実に85%が不法入国だとしている。これを前提にした発言ならば「事実」を基にした発言であり、何ら問題はない。単に朝日新聞にとって百田氏は都合の悪い人物だからあらゆる手段で排除しようという、言わばペンの暴力だ。公正中立をどうこう言う前に自らが一番公正中立ではないのだよ。朝日新聞。記事を書く前に公正中立の何たるかを学んでからにするべきだ。

…そもそもNHKが公正中立の立場で報道していなかったのだから、事実を基に修正するのは寧ろ当然の話ではないのだろうか?その意味では百田氏は経営委員の職務に忠実だと言える。

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※この様な暴力はいけないが、ペンの暴力はもっと悪い。

つまりこの議論、百田氏に非はないだろう。問題は公正中立の意味も理解せず、自分達に都合の悪い人物の言動の揚げ足取りをして悪意ある報道をする朝日新聞にある。悪質三流メディアによるペンの暴力は質が悪いが、百田氏にはこんな連中には負けずに頑張って貰いたいと思う。