朝日新聞の誤報謝罪、韓国メディアは？

朝日新聞は所謂慰安婦問題及び吉田調書について誤報を認めて謝罪した。本心からの反省か疑問はあるが、それはさておき、筆者としてはこれを韓国メディアがどう報じたかが気になった。

国内メディアの場合は表現の違いこそあれ、朝日新聞の取材姿勢やこれまでの対応を批判するのは誰でも予測はつく。擁護するメディアは皆無であると言っていい…と、言いたかったのだが唯一赤旗は朝日新聞の謝罪会見の記事がなかったと聞いた。嘘出鱈目証言者吉田清治は共産党出身だったとも言われる。と、なると共産党からすれば自分達の身内が嘘出鱈目証言をしていた事になるから記事にしなかったのだろうか？都合の悪い記事を掲載しないのは朝日新聞と同じ穴の狢、いや、朝日新聞が真似したのか？こういうのを「五十歩百歩」と言う。

閑話休題、韓国では朝日新聞は「日本の良心的メディア」と評され好意的に見られている。その好意は旭日旗を見た
瞬間に即火病を起こす民族が明らかに旭日旗をモチーフにした社旗の朝日新聞には何も言わない程だ。そんな朝日新聞が四面楚歌の状況で他メディアから批判の集中砲火で蜂の巣にされて自らの誤報を認めて記事の取消及び謝罪に追い込まれたのだ。朝日新聞が吉田清治の証言を嘘出鱈目と認めた後、他メディアから批判の集中砲火を浴びた朝日新聞を擁護せんと朝鮮日報はコラムで「知恵を絞って（朝日新聞を）助ける方法が韓国政府にはあるはずだ。」とまで言ってのけた。このような経緯からも韓国メディアは必死に出鱈目な論評でも何でも朝日新聞を擁護するだろう…と、思っていた。

ところが実際には韓国の聯合ニュースは速報で伝えず、事実関係のみを報じた。

慰安婦に関しては敏感に反応する韓国メディアの対応としては異例ともいえる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140912-00000089-san-kr

翌12日も事実を簡潔に伝えた報道が多かったようだ。中央日報は「朝日新聞が相次ぐ誤報波紋で危機に直面している」と報道。夕刊紙、文化日報は「慰安婦問題を積極的に提起してきた朝日の信頼度が墜落し、『慰安婦強制動員は虚構』という日本の右翼勢力の攻勢が一層、強くなることが憂慮される」と指摘した。火病は発症しなかった模様だ。少なくともマスコミでは。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20140912-00000601-san-cn

…韓国の所謂慰安婦問題での主張は吉田清治の嘘出鱈目証言が根底にある。それを更に煽ったのが福島瑞穂など反日日本人の言動だったと言える。韓国からしても根っこの論拠がなくなってしまってはこれまでの主張を維持出来ないと内心感じているのだろうか？

韓国政府は「被害者の証言」を証拠にするが、被害者の証言だけで客観的な証拠がないのにどうして立証出来るのか？しかもその証言には「日本軍にジープで連行された」などと明らかな事実誤認があるのに。大戦中日本軍にジープはなかった。米軍から得たジープを基に日本独自のジープを開発していたのは間違いないが、正式採用及び実戦投入は終戦に間に合わなかったのが事実である。

また、公娼は当時合法だった。それを現在の感覚で断罪するのは法の不遡及の原則に反する。慰安婦問題を人権問題にするのは例えば士農工商の身分制度を維持運用した江戸幕府を「身分による差別を行い職業選択の自由を抑圧した」などと非難するに等しい。少なくとも筆者はそんな主張を真面目にしている意見を見た事がない。

朝日新聞は誤りを認めても主張は変えない姿勢だ。韓国メディアも同様だろう。これには感情的になるのではなく、あくまで理詰めでその論拠を潰していくのがよいのではないだろうか？例えばアメリカ最高裁判決では慰安婦問題での日本政府の謝罪と賠償の必要ナシとある。戦後の各条約で解決済みという日本政府の主張を正当と認めたからだ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140707-00010000-jindepth-int

また、戦時中に米軍が慰安婦の聞き取り調査をした公文書がある。強制性が広義だとか狭義だとか、四の五の言う前に先ずは一読して結論を見てから意見を言った方がいい。

http://goo.gl/WF15t

誰も「慰安婦など存在しなかった」とは言っていない。「慰安婦は性奴隷ではなく単なる売春婦」に過ぎないだけだ。それを無視して人権問題だ何だと論点をすり替えるといずれ朝日新聞の二の舞になる。韓国メディアにその認識があるだろうか？