朴槿恵が逃れられない鬼門の首相人事

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※外遊から帰ってきたら難題山積み。

…これが朴槿恵政権の「終わりの始まり」になるのだろうか?

《韓国政界を揺るがす巨額裏金疑惑で、朴槿恵政権を支える李完九首相が朴氏に辞意を伝えたことが分かり、政権に激震が走っている。李明博前政権時代の資源開発投資にからみ、横領疑惑をかけられていた建設関連会社前会長が、李首相ほか朴氏側近らに裏金を渡したと爆弾証言し、自殺したのが発端だ。李首相は今年2月に就任したばかりで、辞意の打撃は計り知れず、朴政権は大炎上の末期的症状に陥っている。

 韓国大統領府は21日、李首相が南米歴訪中の朴大統領に辞意を伝えたことを確認した。朴氏は「極めて残念だ」と述べたという。27日の帰国後に辞任を認めるとみられる。朴氏は「首相の苦悩を感じる」としたが、国民への謝罪の言葉はない。

 李氏は、大統領の不在中の任務である閣議の主宰を行わず、大統領職務代行を外れる見通しだ。(後略)》

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150421/frn1504211830005-n1.htm

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※「真実を隠すことはできず、厳しい歴史の評価を受けるだろう」大ブーメラン!


裏金疑惑で名前の挙がった李完九、首相就任2ヶ月で辞任に追い込まれた。具体的な金額は発端となった李完九を含む8人の政治家の名前と金額を記したメモ(=成完鍾リスト) に書かれていなかったが後に2013年4月の国会議員補選において、李完九が成完鍾から3000万ウォン(約330万円)を受け取った疑いが浮上。 李完九は成完鍾との付き合いすらないと完全否定し、「証拠が出れば命を差し出す」とまで大見得切って否定していたが、昨年3月以降だけで200回以上、電話で連絡を取っていたことが発覚、与党セヌリ党内からも辞任を求める声が上がっていた。

《『コリア・レポート』編集長の辺真一氏は、突然の辞意表明をこう分析する。

「朴大統領を支える与党セヌリ党の中から、李首相の解任を求める声が上がっていた。そのような状況の中で、野党が国会で解任決議案の提出をちらつかせた。決議案が出されれば、与党議員の中からも賛成に回る議員が出る可能性が高い。可決されれば、朴政権のレームダック化を決定づける要因になりかねない。この事態だけはなんとしても避けたかったのだろう」》

とは言え、朴槿恵にとって首相指名人事は鬼門でしかない。朴槿恵は昨年のセウォル号沈没事故の責任を取るとして辞意を表明した前任から10ヶ月近く後任を決める事が出来なかった。その間指名した人物が2人いたがいずれも過去の言動を問題視されて国会の聴聞会すら至らなかった。「3度目の正直」と言わんばかりの李完九ですら記者らとの昼食中、「放送局の幹部に電話をして特定パネルを抜いた」と自慢した。「私は上の人たちと関係がある。あいつはよくてあいつはだめだ」報道機関の人事に介入もできるという暗示もしたと言う問題が出ていた。これは要するに自分に都合の悪い人物を排除するとマスコミを恫喝した訳だ。この発言をその場にいた記者が録音しており、それを野党側にリークして問題になったのは記憶に新しい。この問題が発覚した時点での世論調査によれば李完九が首相として不適格」と考える国民が過半数を越えていた。そんな人事を強行した結果コレである。国史上最も人を見る目に優れた大統領である朴槿恵の本領発揮である。

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朴槿恵のお眼鏡の素晴らしさを物語る首相人事劇場

後任人事が焦点になるが、これだけの疑惑の後である。完全にクリーンな人物でないと務まらないし、国会の承認も国民も納得するまい。候補者がいても間違いなくマスコミに徹底的に調査される。そんな状況で指名受諾する人間がいるのだろうか?いや、その前に候補に出来る人材がいるのかと言う疑問すらある。

朴槿恵身内など自分に近い人間しか重用しないと言われる。そんな人事スタイルを刷新できるのか?それ以前にこういう疑惑の渦中に外遊に出たことにも批判の声が出ていると言う。首相人事がどうあれ、朴槿恵には茨の道しかない。首相人事以前に自分の任期を全うできるか?

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※大統領もその枝じゃないかって?いやいや…