泥沼化する維新の内紛
※こんな除名通知書を公開している議員もいる。
…確か前々回の総選挙の時からだったか、選挙の度にネットのどこかででこんな川柳を見かけた記憶がある。
「気を付けろ? その候補者は? 元民主」
誰とは言わないが民主党が与党だった時に「決められない政治」の原因となり、民主党の看板では戦えないと他党へ鞍替えして立候補していた候補者を皮肉った川柳である、と受け止めている。誰が作ったのか筆者は知らないのだが、中々秀逸な川柳である、と受け止めている。
そんな「鞍替え先」で最も人気のあった(?)のは言うまでもなく維新であった筈だが、その維新の内紛は泥沼化して収拾不能になった、と言っても過言ではなかろう。
http://www.sankei.com/politics/news/151019/plt1510190025-n1.html
…きっかけは山形市長選挙で当時「維新の党」の幹事長だった柿沢未途が共産系候補の応援演説を行った事であった。これを批判した橋下徹&松井一郎VS擁護派の「維新の党」代表松野頼久という対立が勃発して結果橋下&松井が離党、更に自身に従う議員達で新党結成を表明、これに対してそれらの議員を松野執行部が大量除名して先手を打った。
当初「党を割らない」と言っていた筈の橋下徹はあっさり前言を翻して自身が真っ先に離党して分党を要求、政党助成金の問題にまで発展して口座の通帳印鑑を押さえる等の銭ゲバまで巻き起こして内紛は際限無く泥沼化の一途を辿っている。
演説は勿論、SNSでの発信でも互いに非難し合う部外者から見ればある意味ではオモシロイ、普通に考えれば醜悪極まりない闘争劇場と化している。
※橋下徹と柿沢未途のSNSでの発言抜粋。
…良くも悪くも「大阪維新の会」は橋下徹個人のカリスマで成り立っていると言っても良かろう。彼の言動は敵を作りやすく、敵味方がハッキリ別れる。彼の主張に賛否はあるが、少なくとも彼の言動が多くの人の心を動かし、決して国政でも無視できない一大勢力を作り上げたその手腕と実績は認めるべきであろう。だが、そんな彼にも過ちがあったからこそこの様になっているのではないだろうか?と、思えるのである。
やはりその「過ち」で筆頭に挙げられるのは「野党再編」の大義名分に引き寄せられてきた「当選目当ての議員」を受け入れてしまった事ではないのだろうか?冒頭に挙げた川柳に該当する様な連中である。
※まるで子供の喧嘩…どちらも精神的にはこうなる。
この手合いの連中はまず「当選してナンボ」であり、政策や理念等は二の次三の次、なのであろう。少なくとも自らの政治生命を橋下徹の理想実現に賭ける事はしないし、出来ない。故にこの連中には「反対の為の反対」は出来ても「身を切る改革」等出来よう筈もない。橋下徹が敵視する既得権益に固執する、言わば「水と油」そのものであり、そうである以上、幾ら纏めても時間が経てばいずれ分離する。そういう意味では「ドレッシングみたいな物」なのだろう。
当の橋下徹がそれらを見抜けず、また「結いの党」なる反日政党と合併してしまったのだから、「維新の党」が「第2の民主党」になるのはある意味では必然だったのかも知れない。その責任は党を作ってそんな候補を国会に送り込んだ橋下徹本人はもとよりそれらの議員に投票した有権者自身にも跳ね返って来ているのだと言える。
…どうやら来年の参議院選挙ではこの様な注意もしなくてはならなくなるのだろう。
「気を付けろ? その候補者は? 元維新? 民主維新と? 鞍替え街道」
こう言う議員には次回落選して頂くのが日本の為であろう。
※これが有権者の本音だったりして。