フランスでの改憲論議、日本も見習うべきだ。

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※フランスでの非常事態宣言は要件が厳しいそうだ。

パリ同時多発テロを受けてフランス・オランド大統領は憲法改正に乗り出すと言う。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000139-mai-eurp
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※法がテロ対策に対応不十分だから憲法から見直す。日本も見習うべき。

現在のフランスでの非常事態宣言の根拠となる非常事態法は、アルジェリア独立戦争初期の955年に公布されている為、現代のテロ攻撃などは想定されていないと言う。そのため、発動するには厳しい条件が課せられているそうだ。オランド大統領はこれをテロ攻撃に柔軟に対応するため、非常事態宣言によらなくても強力な治安対策をとれるようにする為に「憲法を改正する」と言うのだ。

また議会に対してテロ事件後に出した非常事態宣言を3カ月延長するよう要請した。現行の宣言下では
▽裁判所の捜索令状なしでの家宅捜索
報道規制
▽人や車の往来の制限
▽集会開催や夜間外出の禁止
▽カフェやレストランの閉店

などを命じる事が出来るそうだ。更に

▽過激思想を持つモスクの閉鎖
▽危険とみなした外国人を速やかに国外追放するための手続きの簡素化
▽国境警備に当たる職員やテロ対策に当たる警察官の増員
▽過激思想の持ち主の監視強化

テロ対策の具体案として検討すると言うのだ。因みにフランスの憲法改正には 

「上下各院での過半数の賛成に加え、両院合同会議での5分の3以上の賛成か、国民投票での過半数の賛成」が必要になるのだそうだ。

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※まさにその通りだった。テロは予備軍から殲滅しなくてはならない。

テロ実行犯の中に監視対象者がいたにも関わらず、そういった連中が国境を自由に行き来していたのを見過ごしたミスはあった、と言わざるを得ないが、オランド大統領の対応は迅速であると言えるだろう。勿論事件を未然に防ぐのが理想だが、テロを完全に事前に阻止するのは難しい。それでも出来る事から即着手すると言う姿勢は評価出来るのではないだろうか?日本も見習うべき所はあるのではないか?

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※この期に及んで「憲法を一字一句変えてはならない」なんて考えは愚かだ。

さて、護憲派諸君、フランスではこの様にテロを起こされたが、即座に体制の不備を明確にして取れる対策は即座に取り、必要があれば憲法を改正してまで再びテロを繰り返させない様に体制を整えようとしている。我が国では憲法を一度たりとも改正せず以前から指摘されている問題点ですら見て見ぬふり…それでどう日本に対するテロを防ごうと言うのだろうか?何もテロ対策だけが全てではないが、国家国民の為、必要があれば憲法は改正しても良い…と言うか改正するべきものなのである。闇雲に「憲法守れ」等と連呼するだけが能ではない。我が国としても今回フランスで本当に改憲されるのか否か、注視するべきであろう。その結果に関わらず、その過程は将来日本で改憲への動きが本格化する時に参考になる筈だ。