無見識かつ傲慢なTBS社長発言
※言っている事は「権利の濫用」でしかない。
何を血迷っているのかTBS?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160224-00000076-mai-soci
「放送法に沿って、放送局は自主自律の放送を行う。電波停止命令が出ることはあってはならない」
「これまでも法律の趣旨に沿って放送してきたし、これからも変わらない。番組内容について行政指導が望ましくないという見解も変わっていない」
TBS社長武田信二は記者会見でこの様に語り、政府による介入を牽制した格好だ。
※こういう編集を施したものと
※原文ママでは全く意味合いが異なる。これが「事実を曲げないで報道」していると言うか?
※放送法4条
…放送法4条は「公平中立な報道、事実を曲げないで報道する事」を要求している。では聞くが「サンデーモーニング」で先日物議を醸した丸山和也参院議員の発言の中間部分をごっそり抜いて全く違う意味にして報道、批判するのは放送法の言う「事実を曲げないで報道する」と言えるのか?
件の丸山議員の発言はマスコミが編集した物とそうでないものでは全く意味合いが違っている。詳しくは過去記事を御参照 頂きたいが、これの何処が
「事実を曲げていない公平中立な」
報道だと言うのだろうか?あれを「公平中立、事実を曲げない」報道だと言うのであれば臍で茶が沸くどころの話ではない。無見識にも程がある異常な見解であると断言して良い。
※「日本の土台を破壊!」しているのはマスコミである。
…如何なる番組であれ、それが「公平中立」であるかどうかをまず判断するのは製作者である。それは論を待たない事であるが、製作側がそう思っていても視聴者がどう思うのか?と言う問題はまた別である。製作側が「公平中立である」と言ってそれが罷り通るのであればBPOなど最初から存在する意味がない。それを自認して番組を製作するのは当然だが、それを「自主自律」と言うのは勘違いでしかない。もっと言えば「番組を見た視聴者がどう思うのか?」と言う認識が欠如しているのである。これでは単なる傲慢でしかない。
…社長からしてそういう認識なのだからTBSが「サンデーモーニング」の様な明らかな偏向を偏向と感じる事が出来ないのは推して知るべし、である。これでは改善など期待するだけ野暮である。
また、
「これまでも法律の趣旨に沿って放送してきた」
のであれば当然放送法の規定について「知らない」とは言えまい。放送局が放送法を知らないのはタクシードライバーが道路交通法を知らないのと意味は変わらない。従って放送法にはこういう規定が存在する事も当然知っている筈だ。そうでなければならない。
…この様に放送法3条は
「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」
と、規定している。故に
「放送番組は法律に定める権限に基づく場合であれば、何人でも干渉する事は出来、規律される事は有り得る」
のである。高市総務相発言はそれを指摘したに過ぎない。…尤も「する事が出来る」のであって「表現の自由」「言論の自由」「報道の自由」などを尊重するべきである事は言うまでもない事ではあるが…
※これがTBSの実態らしい。
「放送法は倫理規程に過ぎない」と言う意見もよく見かける。仮にそうだとするならば「サンデーモーニング」の様な偏向を「公平中立」だとするTBSの倫理観は世間の常識で計られるそれと大きく乖離している事になる。世間がTV局の倫理観に合わせて番組を視聴するのではない。TV局が世間の常識に合わせて番組を製作するべきである事は言うまでもない。故に放送法を倫理規程だと言うのであればTBSは世間一般の倫理観を持たない非常識なTV局であると自ら宣言しているに等しい。そもそも停波や放送免許取り消しなどの「処分」が予め規定されている「倫理規程」など有り得るのであろうか?「放送法は倫理規程」と言うのはTV局の都合の良い法律の曲解(解釈とは書かない)でしかないのだ。
国会議員にも同様の見解の人物は野党を中心に存在する。そういう議員でTwitterをやっている複数の議員にこの手の質問をぶつけてみたが誰からも回答はなかった。回答出来ないのであるとするならば放送法を巡る最近の議論の結論はそこにある。高市総務相の発言に問題も瑕疵もない。
※発言は寧ろ当然だと言うべきである。