次の大地震は南海トラフ?

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鳥取地震の原因は未知の断層によるものだった…?

10月21日に鳥取県中部で発生した震度6弱の大地震これまで知られていなかった未知の断層が揺れ動いた事が原因、と言う見解が示されている。22日20時現在での被害状況NHKによると以下の通りだが、この時点では大きな被害は発生しているものの、人命に関わる被害が入っていないのは不幸中の幸いと言えるかもしれない。被害に遭われた全ての人々にお見舞いの意を表すると共に一刻も早い事態の沈静化と復興を願うばかりである。また、今後1週間程度は同規模の地震が発生する可能性もある、との事なので十分な注意が必要であろう。

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※22日20時現在での被害状況
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※暫くは同程度の地震が発生する可能性もある。油断大敵であろう。

ここで問題にしたいのは、ここ10年程の間に大地震が起きているパターンと同様のパターンで大地震が過去に起きていた事が指摘されている事である。
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http://saigaijyouhou.com/blog-entry-13882.html

Twitterの投稿でこの様な指摘があった。

過去には
863年 越中・越後地震 
869年 陸奥沖海溝地震 
869年 肥後(熊本)地震 
880年 出雲地震 
887年 南海トラフ地震

と言う流れで地震が頻発していた時期があったそうなのだが、現在

2007年 中越沖地震 
2011年 東日本大震災 
2016年 熊本地震 
2016年 鳥取地震

…と、流れは確かに一致していると言えなくもない。しかも869年に発生した陸奥沖海溝地震「貞観地震」とも呼ばれ、少なくともマグニチュード8.3以上の規模はあった、と推定されている地震である。東日本大震災発生直後からこの地震との関連、即ち東日本大震災貞観地震の再来ではないのか?」と言う指摘はされていた。この推理が正しいのであればこの流れでは次の大地震南海トラフ震源とする大地震である、と言う事になる。…それもそう遠くない将来に、である。
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南海トラフ地震における最悪の被害予想。
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※該当地域では過去にはこの様な地震が発生している。

南海トラフ震源とする大地震は最悪の想定で死者33万人にも達すると言う。予測される最大の規模はマグニチュード9.1。東日本大震災の約1.4倍のエネルギーに相当する。以前記事にしていたのだが、海上保安庁が10年前から震源想定域内の15地点で、海底の地盤の変動について観測しており、それによれば震源想定域の広い範囲で「ひずみ」という地震を引き起こす力が広い範囲で蓄積されていることが初めて判明し、また東海地震震源域の南西側や1940年代に発生した南海地震震源域の沖合でも「ひずみ」が蓄積されていたと言う。特に高知、和歌山、愛知の沖合いは「ひずみ」が大きかったとの観測結果も明らかになっている。
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※既に予兆は存在するのである。
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※その科学的データは無視できない。

これらの観測結果は論文として「ネイチャー」に掲載された、との事だが、科学的根拠となるデータが得られている以上、南海地震東南海地震は「何時でも現実に起こりうるもの」と言う認識で災害に対する備えを怠るべきではないだろう。また、9世紀に発生した自然災害で、20世紀後半に起きていないのは、東海・東南海・南海の連動地震と富士山の噴火だけ、と言う指摘も既にされている。先の指摘が現実にならない事を祈るばかりではあるが、単なる偶然、と楽観する事も出来ないであろう。用心に越した事はない。
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※南海地震の可能性は常に考えるべき時期に差し掛かっているのかもしれない。