蓮舫の醜悪な逃走劇
※文字通りの「瞬殺劇」であった。
蓮舫体制の民進党の国政選挙デビューは「散々な結果」であったと言う他ないだろう。
23日に投開票が行われた東京10区及び福岡6区の衆議院補欠選挙、東京では自民党公認の若狭勝氏が、福岡では保守分裂選挙でありながら故鳩山邦夫氏の次男鳩山二郎氏が、当選した。いずれも「8時丁度の当確」の瞬殺劇であった。
対する野党はどちらの選挙区でも民進党系の「統一候補」で選挙戦に臨んだが、全く問題にならなかった。東京10区は元々小池百合子が東京都知事選に出馬した事で行われた補欠選挙であり、その小池百合子を自民党国会議員で唯一全面的に応援した若狭勝氏が、また福岡6区では鳩山邦夫氏の地盤であるが故にその息子が有利であるのは明らかであり、選挙結果それ自体は「予想の範疇」であると言える。
※負けた相手が安倍首相だろうが小池百合子だろうが負けは負け。
選挙では勝ったとは言え、自民党もどちらの選挙でも後に尾を引きそうな予兆を孕んだままだが、ここで問題にしたいのは野党側、特に東京10区の選挙戦における蓮舫の姿勢である。
http://www.hochi.co.jp/topics/20161023-OHT1T50306.html
先述した様に東京10区の補欠選挙は小池百合子が東京都知事選に出馬した事で国会議員を失職した事で行われた。その小池百合子を都知事選で全面支援した若狭勝氏が出馬したのだから若狭氏の有利は誰の目から見ても明らかであり、その勝敗の行方は賭けの対象にすらならなかったであろう。蓮舫も告示日だった11日に応援演説を行っているが、報道陣には
「もちろん支持率で言うとアリがゾウに向かう戦いと思っていますが、介護・年金などの社会保障が争点だと思う」
「(選挙に勝つ)工夫はないですし、まっすぐに(候補者の)鈴木庸介の思いを伝えていくことに尽きると思う」
等と述べていた程だった。
※「提案」はなく「批判」ばかりの無意味な応援演説。
その上都政改革で支持を高めている小池サイドへの批判は逆効果になると判断したのか、相手陣営には一切触れず、
「お願いはただ一つ。私たちの仲間、鈴木庸介にお力をください」
「介護・年金を切り捨て、株価をつり上げることばかりに奔走する」
などと安倍政権の経済政策の批判に終始していた。自身で口にした「提案」は何処へ行ったのやら?だが、早速
「安倍政権批判だけでなく、対立候補(若狭氏)との違いをもっと聞きたかった」
と言う有権者の声が出る様な体たらくであった。これでは負けに拍車をかけるに等しい。蓮舫は投票日当日には長崎県内で遊説していた。前日に福岡の応援演説で九州にいた為だ。それは結構なのだが、補選結果を受けての党本部での会見はせず、党関係者が
「文書で談話を出します」
と、補欠選挙に関して会見するつもりがない事を明らかにした。選挙結果云々以前にこっちの方が問題であろう。東京10区で敗れた鈴木庸介氏が丸刈りで事務所に現れ、
「無名の新人候補をここまで応援して頂きありがとうございました。すべては私の努力不足、発信力不足」
「また明日の朝から駅前に立って訴えていきます」
と、潔く頭を支持者に下げていただけにその対応の悪さが際立つ。
※その姿勢は潔いが、民進党から出馬した事が全ての間違いのもと。
先日の新潟知事選挙でも蓮舫は民進党としては自主投票だったにも関わらず、選挙に勝った野党統一候補の米山隆一の応援演説を選挙戦終盤になってから行った。戦前の予想に反した米山隆一の追い上げを目の当たりにして「傍観できない」と言わんばかりの「まるでハイエナ」だったが、一方で負けたら「会見すらしない」のでは擁立された候補者が気の毒でしかない。これだけで十分「トップの器ではない」と言えるが、「それでこそ蓮舫」「それでこそ民進党」と言われればそこまでの話なのだが…
※民進党だもの。
トップがこれでは民進党が政権を取る、なんて「絶対にない」と言って良いが、蓮舫にはそういう理解はないのだろう。早速民進党の衆院議員からは
「代表がもっと応援に入るべきだ」
という声も挙がっており、その上敗戦即トンズラでは就任即求心力低下、と言う事態を招いても不思議はない。元々結束力の弱い民進党では尚更である。しかも落選した候補はいずれも「野党統一候補」だった。候補を出した民進党がこういう態度を取って他の野党はどう思うのか?考えてもいまい。これでよく「野党共闘」なんて言えるものだ。
民進党なんぞに「塩を贈る」つもりは毛頭ないが、民進党議員は蓮舫を一刻も早く代表から引きずり下ろさないとそのツケは「落選」と言う形で自分が払う事になる。もっともその方が日本の為にはなるのでその意味では好きにすればいいが、まともな人物鑑定もしないで人気取り同然に代表を選ぶとこの様な醜悪な本性を垣間見せてくれるのである。民進党は人を見る目がない。
※以後の蓮舫を見る国民の目