オバマ退任後の日米関係は?

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APECでの首脳陣の記念撮影。

APEC首脳会合に参加していた安倍首相は同じく参加していた米国オバマ大統領と記念撮影の後、短時間の立ち話を行ったと言う。

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※この二人の最後の接触が立ち話とは少々複雑…

両首脳は、この4年間の日米同盟強化の取り組みについて「双方が強い指導力を発揮してきた」と互いをたたえ、感謝を述べあったそうだが、残り任期が2ヶ月となったオバマ大統領にとってはこれが恐らく最後の外遊、そして安倍首相と「首脳同士として」合間見える最後の機会だったが、安倍首相が外交で最も力を注いだと言える対オバマ外交の幕切れが「正式な首脳会談でない『立ち話』」であったのは少々拍子抜け、とでも言うべき感があるのは確かであろう。

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http://www.sankei.com/smp/politics/news/161121/plt1611210037-s2.html

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※コレならオバマ退任後の日米関係に心配はいらないのかも知れない。

非常に都合良く受け止めるのであれば「ここで首脳会談を行うまでもない」程日米の連携が取れている、とも解釈出来なくもない。安倍首相は既に次期大統領のトランプとも会っている。オバマ退任後の日米関係については安倍首相とトランプでキチンとやってくれる、心配する必要ナシ、とオバマ政権が踏んでいるのであればここで日米首脳会談を開いてオバマが安倍首相に自身の退任後の日米関係を託す必要はあるまい。

そうだとすれば両者の信頼関係は絶大なものがあると言えそうだが、そこまで辿り着くまでの安倍首相の努力は「安倍外交の本領発揮」の象徴であるとも言える。
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※こんなのを信じろ、とオバマに求めるのは酷な話だ。

両者の初めての会談は3年前の2月。安倍首相は首相に返り咲いてすぐの訪米を目指したが、米国側の返事が芳しくなかった。オバマ政権の1期目の日本の首相は1年毎に交代していたどころか選ばれる首相はルーピーだったり空き缶だったりと阿呆ばかりだった。幾ら「トラストミー」とか言われてもこんなのが相手では信用出来る筈もない。「悪夢の民主党政権」の罪はコレだけでも万死に値する。

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※「すし外交」と話題を呼んだが、この頃は信頼関係はまだまだだったのか…?

そんな阿呆ばかりが首相になってしまう異常な政党の政権が自滅同然に消え去り次に首相になった安倍晋三は?と聞けば「ナショナリスト」だとか「歴史修正主義者」だとかロクな噂を聞かない。勿論それらは反日左翼が勝手に貼ったレッテルでしかないのだが、オバマ民主党、保守と言うよりリベラルだ。

「初めの頃、オバマ氏は私を腫れ物に触るように扱っていた」

と、安倍首相は振り返っているが、それらは皆反日勢力の仕業であったと言える。今にして思えば民主党(現在は民進党)を筆頭にこういう無責任なレッテル貼りや偏向報道国益を毀損する、と言う実例だったとも言える。

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※此所に至るまでの安倍首相の努力を理解出来ないのは「見る目がない」証拠。

それでも安倍首相は事ある毎に「自由、人権、法の支配」など民主主義の諸価値を最重要視している事を強調、安倍首相に反発する支那との違いが浮き彫りになるにつれて世界は「信頼すべき人物は安倍首相なのか?習近平なのか?」を否応なく痛感させられる。未だにそれが理解出来ないのは支那朝鮮とそれに媚びる反日勢力しかいない。

一方のオバマ

「世界中の首脳に友人がいない。特に英国、サウジアラビアイスラエル…と同盟国とは関係が悪い」

と、外務省に言わしめる程だった。外交は不得手だったと言わざるを得ないだろう。そんなオバマに安倍首相が助け船を出したのが2年前のサミットだったのだと言う。

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※サミットの影の主役は安倍首相だった、と言う事か。

この時の最重要議題はクリミア半島を併合したロシアに対する対応だった。会議でオバマは孤立気味になり、フランスのオランド大統領とは口論にまでなったと言うが、そんな「荒れたG7」を上手く纏めたのが安倍首相だったのだと言う。安倍首相は

「イタリアのレンツィ首相にはハイタッチを求められ、オバマ氏には初めてハグされた」

と述べているそうだが、その後は御存知の通り、日本の首相としては初の米国上下両院合同会議での演説、と言う栄誉に預り、そこでの約束通り安保法を成立させた。また、戦後70年談話で悪名高い村山談話を事実上消滅させると同時に自身の歴史認識についてアメリカを納得させる事に成功した。安倍首相が「言行一致」を証明したからだ。
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※この二人だから出来た事。

だからこそ「オバマ広島訪問」が実現したのだろう。日米の首脳がこの二人だったから出来た事である、と言えるだろう。日米首脳の「仲の良さ」では間違いなく歴代トップクラスであると言っても過言ではないだろう。

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朝日新聞の調査でもこの通り。日米関係の先行きは楽観できる。

後任のトランプについて安倍首相は

「これは大丈夫だ。うまくやっていける」

と述べたと言う。また

「トランプ氏と(外国首脳として)最初に会えたのはよかった。初接触は重要だ。彼は基本的に、大統領就任までの会談要請は断っているということだ」

と述べたと言うからトランプが大統領になっても安倍首相がオバマとの間に築いた信頼関係は悪くなったり、なくなったりする心配は無さそうだ。朝日新聞の調査でも「良くなる」は9%だが、「変わらない」が49%。安倍首相とトランプの会談は72%が「評価する」だった。トランプを大統領選挙前のイメージで見続けるのは危険であると言えるだろう。また、余程のヘマでもない限り日米関係は良好を保てると見て差し支えないだろう。現状では良くも悪くもそれが日本の平和と安全の礎なのだ。それを理解せずに日米関係を破壊しようなどという輩は外患罪に等しい。民主党政権の阿呆共が滅茶苦茶にした日米関係元通りどころかそれ以上にした安倍首相はそれだけでも評価されるべきし、その意味ではオバマも「善き大統領」と言えるかもしれない…但し「米国大統領として」世界に与えた影響への評価は全くの別物かも知れない…。
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※安倍首相とは信頼関係を築いたが、米国大統領に求められる指導力を発揮できたか?は別問題であろう。