逆ギレ韓国大統領府
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093730.jpg)
韓国を揺るがせている崔順実事件、容疑者として逮捕された3人は20日に起訴された。一連の事件はコレで大きなヤマを越えた、と言っても良いが、「疑惑の中心」と検察が見ている朴槿恵本人への聴取は結局行われず仕舞いだった。それでも検察は起訴状に
「大統領と共謀し」
と明記した。これが大統領府には大いに気に入らないらしい。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093800.jpg)
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093751.jpg)
朴槿恵の弁護士の柳栄夏も
「検察の発表をみると、証拠は厳密に確認せず、想像と推測を繰り返した上で、自分たちが望む幻想の家を建てた」
と反発し、また大統領府の報道官、鄭然国も
「まるで大統領が重大な犯罪でも犯したかの様に主張した」
等と反発している。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093810.jpg)
検察は朴槿恵への聴取を行えなかったものの、これまでの捜査でスポーツ支援財団の設立を主導し企業に巨額の資金拠出を強要した崔順実と、実質的に資金拠出を迫った前大統領府政策調整首席秘書官の安鍾範の件については企業側の
「要求に応じなかった場合に事業上の許認可を受けるのが難しくなったり税務調査を受けたりするなどの不利益を恐れ、拠出の指示に従った」
とする証言や、安鍾範の手帳などに二つの財団と崔順実の利権に絡む「大統領の指示事項」が多数書き込まれている事が確認されている。朴槿恵が財団の意味を説明したり、設立直前に資金集めの目標額を引き上げたりしていた事も検察は既に把握している様だ。
一方のチョン・ホソンの携帯電話に録音された音声ファイルなどから、朴槿恵が崔順実からのアドバイスを聞くため、資料を見せるようチョン・ホソンに指示した事実も確認されていると言う。またチョン・ホソンが崔順実側に送った資料は約180件に上ると言い、その内容は官庁や公共機関の幹部人事案、閣議や青瓦台首席秘書官会議での大統領の発言、各官庁と青瓦台秘書室の報告資料、外交資料、大統領の海外歴訪に関する資料など。検察はその中で少なくとも47件は
「明白な公務上の秘密」
と判断している模様だ。
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093820.jpg)
この裁判では朴槿恵の関与を「はっきりした指示」だったのか、または朴槿恵の「意向を汲んで行われた事」だったかどうかが朴槿恵の法的な責任を問えるか否かの核心になる。また「国政運営の一環としてスポーツ支援財団の発足へ影響力を行使した」のか、崔順実側の「利権獲得の意図を認識していながら黙認」していたか、も検察の言う「朴槿恵の共謀」が事実認定されるかの鍵になる。勿論朴槿恵サイドは全面否定だが、これらの報道が事実であれば「容疑者レベル」で捜査されても致し方ない程だ。ところが大統領府の報道官、鄭然国は
![イメージ 6](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093830.jpg)
![イメージ 7](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093840.jpg)
![イメージ 8](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093850.jpg)
![イメージ 9](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093900.jpg)
また、政権側が朴槿恵の関与を事実認定しない様に圧力を裁判所にかける可能性も有り得る。この国で「司法権の独立」が担保されていないのは産経新聞の加藤達也氏の裁判でも明らかである。もしかしたら崔順実や安鍾範、チョン・ホソンは有罪でも肝心の朴槿恵の関与は
「相当に疑わしいが証拠が足りない」
等と曖昧なままにして判決を出す事も十分有り得るのだ。何と言っても「この国は韓国」なのだから。
![イメージ 10](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093910.jpg)
…いずれにしても朴槿恵は自ら辞任する事はない、弾劾で解任するのは成功の見込みが少ない。退陣要求デモに何十万人集まっても朴槿恵はそれには無反応…それでもどうしても朴槿恵を大統領の座から引きずり下ろしたいのであれば最早クーデターや暴動、と言った非合法手段しか無さそうだが、韓国国民にそこまでの覚悟はあるのだろうか?勿論それが現実になれば「民主主義の崩壊」そのものでしかないし、北朝鮮などその混乱に乗じて何を仕出かすか判ったものではない。朴槿恵を大統領から引きずり下ろしても金正恩にミサイルでも撃ち込まれてソウルが火の海になるのでは本末転倒だ。かくしてこの国の混迷は深まる一方だが、当人達がそれを理解しているのかは甚だ疑問である。さて、どうするつもりなのか?
![イメージ 11](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sennenryuuou/20010102/20010102093740.jpg)