民進党はブーメラン劇場で自虐の喜びに浸るのが趣味なのか？
防衛省が「破棄した」としていた南スーダンでのPKO活動に関する自衛隊の「日報」が見つかった一件、民進党は
「部隊の活動記録に、『戦闘』という言葉が記載されていたことを隠蔽しようとしたのではないか」
等と批判してこれに関連して稲田防衛相を集中攻撃、最終的には辞任に追い込む肚の様だが、蓋を開けてみれば「お約束」の結末が待っていた様だ。
そもそもこの日報、然るべき報告がされていなかった等の問題点はあるにはあるが、日報の「破棄」それ自体は
「日報は、公文書等の管理に関する関係法令および規則に基づき取り扱っている旨の報告を受けている。電子的に残っていたことがわかったが、紙の文書を破棄したことは、法令上、問題なかった」
との安倍首相の答弁通りなら問題にするものでもなかろう。保管期間内に「破棄」していたなら民進党が追及するのはもっともかも知れないが、決められた手順に従ってのものであればそれを問題視する方に問題があると言う事になる。つまり
「問題の日報に「戦闘」と言う表現が使われており、それを隠蔽するべく破棄した」
と言う主張は成り立たない、と言う意味でもある。
また、「戦闘」と言う表現の解釈で与野党の認識が鮮明になっている。
我々が「戦闘」と聞いてイメージするのは「軍事力同士の衝突」であろう。それは決して間違いではないのだが、民進党の認識ではその軍事力の主体が誰なのか？は問われていないが、政府としては
「戦闘行為とは『国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為』をいう」と定義されており、更に「国際的な武力紛争」とは、「国家又は国家に準ずる組織の間において生ずる武力を用いた争い」
と定義しているのだと言う。これは小泉内閣において閣議決定された答弁である。この定義に基づけば「内戦」は「武力衝突」ではあっても「戦闘行為」とまでは言えない事になる。例えば「政府軍VS反政府ゲリラ」と言う構図では一方が「国家又は国家に準ずる組織」とまでは言えないからだ。
それでもこれを「言葉遊び」「詭弁」と批判する人もいるかも知れない。だが、安倍首相は
「平成24年、スーダンと南スーダンとの間で大規模な武力衝突が発生したとき、部隊の報告書には『戦闘』という言葉が使用されていたが、当時の民主党の野田政権は、『戦闘』に全く言及せず、武力衝突は発生していないとの答弁書を閣議決定している」
と答弁。結局これも民進党へのブーメランとなった。
更に安倍首相は
「PKO活動において、稲田防衛大臣も中谷前防衛大臣も小野寺元防衛大臣も、現地に行き現場の自衛隊員の声を聞いて判断しています。ちなみに民主党政権の4人の防衛大臣は、誰も現地に行っていません。」
とも答弁。南スーダンへの自衛隊派遣は野田内閣での決定だが、恐ろしい事に民主党政権では大臣が現地視察を一切せずに自衛隊を派遣していた事になる。それでいて今になって「自衛隊員の生命が心配」と言うのは「偽善者の詭弁」以外の何物でもない。今に始まった事ではないが、民進党と言うのは「そういう政党」である。
また先述した野田内閣での閣議決定を安倍首相が答弁した際、質問に立っていた辻元清美は
「そうムキにならずにですねえ。おっしゃったことは、全部承知して質問しているんです」
と返した。本当に野田内閣での閣議決定を承知していればわざわざ「ブーメラン」になると判って質問する必要はあるまい。もっと建設的な質問は出来ないものか？それとも「野田内閣なら問題はないが安倍内閣なら問題」とでも言いたいのだろうか？それこそダブルスタンダード以外の何物でもないが、「それを承知で」質問するのは単なる阿呆でしかない。流石詐欺で前科のある者の言う事はひと味違う。
結局民進党の言う事は何処まで行っても「批判の為の批判」の域を出ない。自らの政権時代の事を棚上げして安倍首相を批判する材料にしても安倍首相やネットなどで指摘され、その光景を目の当たりにした国民は「またか」と民進党を白眼視する…その積み重ねの結果が
と言う世論調査の結果に如実に出ているのであろう。これだけ見ても民進党が「国民の声に寄り添わない」政党だと判断するには十分だが、民進党はそれを理解出来ないのであろう。それだけでも民進党が国政を担う資質に欠けると断言して差し支えない。
それでも民進党は同じ事を繰り返すのだろう。自分達のやっている事の意味も理解出来ないのでは先はないが、それすらも理解出来ないの愚物集団なら政界にその存在意義すらない。何を持ち出して政権攻撃しても民進党は所詮「永田町の産業廃棄物」が関の山。やはり選挙で「民意」を示して駆除すべきである。
