大発見!3つの生命が存在出来る可能性がある惑星が発見された。

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※7つの惑星を持つ赤色矮星、その3つが「ハビタブルゾーン」にあった!

コレは驚きの発見だ!
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00010000-sorae_jp-sctch

NASAは2月22日、地球から39光年先の赤色矮星を周回する7つの地球サイズの系外惑星を発見したと発表した。

この赤色矮星「TRAPPIST-1」を周回する7つの系外惑星のうち、3つは表面に水の存在しうる「ハビタブル惑星」に相当。地球外生命体の存在がある、と言うのだ。もしかすると3つとも「生命」が存在する、なんて事まで有り得る大発見だ。

この「赤色矮星」とは我々のいる太陽系で言えば木星以上、太陽以下の天体である。一応自ら核融合反応を起こしてエネルギーを生み出しているが、この「TRAPPIST-1」は太陽の質量の8%前後の天体、と推定され、この大きさが自ら核融合反応を起こせる下限、とされている。

太陽の様な恒星の寿命は質量が小さいほど長いと考えられており、太陽は約100億年の寿命と考えられているがこれらの赤色矮星の場合、寿命は悠に数百億年から数兆年、と考えられているそうだ。宇宙の現在の年齢よりも長いので、赤色矮星が寿命を迎えたらどうなるか?は観測例がない。

7つの系外惑星は「TRAPPIST-1」に近いものから「TRAPPIST-1b、c、d、e、f、g、h」と命名されたそうで、何れも太陽ー水星の距離(約5800万km)に収まる公転軌道を持っていると言う。この内b、c、d、e、f、gが地球同様の岩石惑星で、更にe、f、gがハビタブルゾーン(水が液体で存在出来る環境下にある範囲)にある、と判断された様なのだ。理論的には「海」が存在する可能性がある、つまり「生命」が存在出来る環境下、と言う意味だ。

そういう惑星が一つ見つかるだけでも十分すぎる程の大発見だが、一つの惑星系から同時に3つものハビタブルゾーン惑星が見つかる、と言うのは殆どの天文学者も想定外だったのではないだろうか?言うまでもなく ハッブル宇宙望遠鏡をはじめ、今後設置される欧州超大型望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡など、人類の総力を挙げてこの惑星系の観測が行われる事だろう。もしかするとここに地球外文明が存在する、なんて事もあるかも知れない。

「TRAPPIST-1」はコレで最も注目を集める天体になった、と言えるだろう。更なる観測で新たな発見があるかも知れない。大いにその成果に期待したい所である。
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※映画「コンタクト」みたいな事になったりして。