教育勅語を活用して何が悪い?

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教育勅語の原文と口語訳。
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※連中は何も判っていない。

政府が先に教育勅語について

「わが国の教育の唯一の根本とするような指導を行うことは不適切だ」

憲法教育基本法などに反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」

とする答弁書閣議決定したが、これについて野田佳彦

教育勅語はトータルでは『主権在君』(の内容)だ。教材とすることが本当にいいのか慎重に検討しなければいけない」

また小池晃

「異常な決定だ。(答弁書は)『憲法教育基本法に反しないような形で教材として用いる』と言っているが、そもそも教育勅語憲法教育基本法に反する」

等と言っている様だ。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170403-00000101-jij-pol

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初鹿明博質問主意書

これは初鹿明博の質問主意書への答弁書であるが、答弁書自体は平成26年4月の参院文教科学委員会で、和田政宗参院議員が

「排除・失効決議に関係なく、副読本や学校現場で活用できると思うがどうか」

と質問したのに対して

教育勅語の中には今日でも通用するような内容も含まれており、これらの点に着目して活用することは考えられる」(文部科学省前川喜平初等中等教育局長)

教育勅語の内容そのものについては、今日でも通用する普遍的なものがあるわけで、この点に着目して学校で教材として使うのは差し支えない」(下村博文文科相)

と、答弁している事を踏襲した物でしかない。安倍首相も3月13日の参院予算委員会で、教育勅語について

「戦後の諸改革の中で、神格化して取り扱うことが禁止され、効力は喪失したと承知している」

と答弁している。つまり誰も「教育勅語全部を復活させても問題ない」とは言ってはおらず憲法教育基本法の趣旨に反しない部分を抜き出して活用する」前提での答弁である。これを無視した批判は全て「的外れ」と断じても差し支えない。

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※今回の答弁書は3年前の和田議員の質問への答弁を踏襲しただけだ。

森友学園問題に絡んで塚本幼稚園で園児に教育勅語を暗唱させている事がクローズアップされて国会にも飛び火した形だが、野党連中が幾ら阿呆でも「教育勅語に対する認識」について国会で質問すれば安倍首相や稲田防衛相などが教育勅語を全否定する答弁をしない事は百も承知だろう。また教育勅語が軍部によって戦争遂行や軍国主義推進に悪用された歴史的事実を踏まえれば、そう答弁させる事で

「安倍政権は極右の軍国主義志向の政権である。」

と言うレッテルを貼る事も出来る。そういう前提でもない限り「教育勅語の一部を」「憲法教育基本法に反しない範囲で」「副教材として利用する」事にまで噛み付いたりはしないだろう。
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※何処が違憲だと?

教育勅語明治天皇から規範として示された、と言う体裁だが、憲法法律云々以前の「道徳的な内容」も含まれている。民進党共産党はそれらも全て否定するのか?例えば教育勅語には

「法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう」

とあるが、授業でそう言った教師は憲法教育基本法に違反した事になるのか?また

「勉学に励み職業を身に付ける」

事は自己啓発以外の何物でもないがそれも憲法違反か?そして「親不孝が合憲」とでも言うつもりなのか?野党は教育勅語への認識を以て

「安倍首相に『軍国主義者』と言うレッテルを貼りたい」

が為に騒いでいるが、そのレッテルが貼られる前に言っている本人達の論理が完全に破綻しているのである。コレでは話にもなるまい。
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教育勅語の逆を行くとこういう人間にしかならない。

教育勅語1948年に失効させる国会決議がされている。それを理由に教育勅語の活用を批判する人も多い様だが、そういう人に限って「戦犯が合祀されている」として首相や閣僚の靖国神社参拝を批判する。だが、その「戦犯」とされた人々は昭和27年から30年にかけて数度に渡る国会決議で「罪状は消滅し、名誉も回復されている」のだが、それには決して触れない。見事なまでのダブルスタンダードだが、それは一体どういう理由でそうなるのだろうか?

また教育勅語

基本的人権を損ない、国際信義に対して疑いを残す」

と国会で決議されたが、アメリカではレーガン政権の時に教育勅語と修身教科書に基づいた日本の道徳教育が役立てられ、「ザ・ブック・オブ・バーチュー」というタイトルで出版までされたと言う。アメリカ版教育勅語と修身教科書」とでもいうべきこの本は、「第二の聖書」とまで賞賛され、一説によれば3000万部以上のベストセラーになった、とも言われる程の反響をアメリカで引き起こしたそうだが、教育勅語が「基本的人権を損なう」ならば「人権」にうるさいアメリカでベストセラーになるだろうか?また、そのアメリカでの反応の何処が「国際信義に対して疑いを残している」のだろうか?GHQのさせた戦後の改革の多くに「日本人から牙を抜いて『狼を犬にする』」狙いがあった事を理解しないと「現代日本教育勅語を活用する」意味を理解は出来ない。教育勅語が本当に「排除すべき邪悪な教え」であるなら何故それがアメリカで受け入れられたのか?どうしても教育勅語の活用に反対するならその答えを見つけてからにして貰いたいものだ。見直すべきは1948年の教育勅語失効の国会決議である。 
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※まずは1948年の国会決議の見直しから着手するべきだ。