「国会内暴力」をやらかした階猛
「テロ等準備罪」の審議が国会で紛糾続きだ。
※答弁者を指命するのは委員長であって質問者ではない。
その理由は
「金田法相に曖昧な答弁をさせ、集中攻撃する狙い」
があった事は想像に難くない。此処でも民進党としては「法案に対する真摯な議論」より「大臣の首を獲る」事が優先事項らしい。しかし「刑事局長を国会に呼び、答弁させる」のは「法案に対する理解を野党や国民に知らしめる」観点からは当然の判断である。国会は「『大臣を追及して辞職に追い込む場』ではなく、『法案を真摯に議論する場』」である。「基本中の基本」に属する話なのだが、民進党は何時になったらそれを理解するのだろうか?
※憲法63条。
また、階猛は
※独自の憲法解釈で国会質問するな。
「答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。」
と、規定しているが、ここから「全ての質問に対する大臣の答弁義務」を求めるのは階猛の個人的な拡大解釈に過ぎない。誰に答弁させるかは委員長の職権の範囲内ではないのか?小西博之は集団的自衛権行使容認の解釈変更を行った安倍首相を
「勝手に解釈変更した」
…とは言え、土屋正忠のこの野次は酷い。「冗談」では済まないレベルの野次であるのは明白だ。この時民進党は、質問者を階猛から枝野幸男に変更し、委員長の許可の下、その相談をしていた時だった。これは流石に民進党側が激怒するのも無理はないだろう。
だが、本当の問題はここからである。
《怒った階が、「どういうことだ」と土屋氏の肩に触れると》
と、書いているが、「触れた」なんてレベルでないのはフジテレビの動画から明白である。明らかに階猛は「故意に」「押している」のは明らかだ。
※確かにこの野次は非常識。
※野次に怒って抗議する所までは理解できるが、
※先に手を出した方が悪くなるのもまた当然である。
※以上、国会内暴力の現場でした。
動画ではこの直後に
「あ、手を出したな!」
と言う声が聞こえる。「国会内での議員の暴行現場」そのもの、としか言い様がない。
勿論酷い野次を飛ばした土屋正忠の責任がこれで無くなる訳ではないだろう。だが、外野から見れば経緯がどうあれ、
「国会と言う『言論の府』で『先に手を出した』階猛が悪い」
と言う結論にしかならないだろう。非常識な野次を飛ばした事はそれはそれで謝罪するべきだが、「手を出した」事も同様に謝罪があって然るべきである。それが「公平な」見方ではないのだろうか?
「揉め事を『話し合いで解決せず』先に手を出した」
「言動がまるでチンピラ」
※民進党の主張の為にはそうらしい。
いずれにしても国会議員の言動で国会の品格が貶められるのは相当に問題だ。「国会は国権の最高機関」と言うのは憲法41条に明記されている事だ。それを守れない議員は議員としての矜持が問われる。この件、土屋正忠にも問題はあるが、「手を出した」階猛も同等かそれ以上に「問題がある」のである。本人達の猛省を求めたい。
※と、言う国民の声も国会で「忖度」して貰いたい。