今村発言で国会を止める野党
※近年稀に見る酷さであるのは疑いの余地はない。
「被災地の皆さまのお気持ちを傷つける極めて不適切な発言だ」
「首相として改めて被災地の皆さまに深くおわびを申し上げる。任命責任は私にある」
※追及する事は結構だが、重要法案審議そっちのけでは意味がない。
問題の今村発言は誰が聞いても弁護の余地はない、と断言して良く、辞任は当然、と言える。与野党問わず批判されて当然であり、その責任は極めて重大である。
その追及を行う、と言う考えそれ自体は否定されるものではないが、野党のこの問題に対する対応を見ると疑問を感じる、と言うのもまた事実であろう。
※その為に国会を止めるな!
民進、共産、自由、社民の4野党は26日、緊急の幹事長・書記局長会談を開き、与党が衆参の予算委員会で集中審議に応じない限り、全ての国会審議に応じないことで一致、実際に26日の国会審議は全面ストップとなった。国会で議論するべきテーマは他にも沢山ある筈なのに今村発言一つで
「国会審議を全面ストップ」
と言う対応は如何なものか?そうやって無駄な税金の使い方をする位ならその予算を被災地復興に役立てて貰いたいものだが…
※国民の税金はこうやって「無駄遣いされる」のである。
国会では「テロ等準備罪」等の重要法案の審議もある。また緊迫する北朝鮮情勢への対応、特に国民の生命・財産の安全を守る事は「待ったなし」の問題ではないのか?それらの課題そっちのけにしてまで今村発言、また安倍首相の任命責任は最優先で追及するべき問題なのか?そうであるなら「その理由」とは一体何であろうか?何れにしても理由はどうであれ、「政権攻撃の材料」と言うニンジンを目の前にすると民進、共産、自由、社民の4野党は「国家国民の為に仕事をする」と言う国会議員としての責務など雲散霧消する様だ。そういう「優先順位のいろは」も判らない連中に政権を任せるなど言語道断、既にそれは「悪夢の民主党政権」で十分過ぎる程証明されている、と言えるだろう。
※アンタの発言も問題にされるぞ。
勿論今村発言の責任をウヤムヤにしろ、とは言わない。それはそれで追及されるべきだ。だが問題は
「何故今村発言の追及が最優先でなければならないのか?」
と言う点である。
※コイツに関しては批判しても「ブーメラン」が返ってくる。
「あまりにも国民をバカにしており、おごり、緩みのレベルではない」
「あまりにも国民をバカにしており、おごり、緩みのレベルではない」
と言い切れる。結局連休明けの集中審議開催が決まり、結果的にそれは「テロ等準備罪」他、重要法案の審議の遅れに繋がる。勿論今村雅弘本人がその責任を負うべきであり、この問題が円滑な国会運営の妨げになる、と判断されるなら議員辞職する選択肢も考えるべきである。
…この問題で一番冷静に物事を見ている野党はやはり維新であろう。馬場伸幸幹事長は記者会見で
「復興相辞任は当然」
と、する一方で
「このことで国会審議を全部止めようとすることには疑問を感じる」
とも述べている。今村発言の追及は他の法案審議に影響を与えるべきではない事は言うまでもない。
《審議を拒否して、国会を空転させて、政権にダメージを与え、政権を倒そうとする》
方法を実践しようなど、コレは如何なる了見なのだろうか?そういう所からして今村発言を追及しよう、と言う野党の主張に理はあってもその手法には賛同出来ないのである。集中審議が決まった以上、追及はそこで行えば良いが、追及して安倍首相の支持率が一定水準下がる事はあってもその分が民進党に還元される事はまず「ない」。国民は「見ていない様でキチンと見ている」もので、「政権攻撃の材料」と言う餌に飢えた野良犬の如く飛び付く民進党の姿に既に辟易しているのである。それだけは肝に銘じて集中審議に臨むべきである。
※幾ら追及しても民進党の支持率に反映はされないだろう。