ジャマル・カショギ氏は殺害されたのか?

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サウジアラビア政府からは拘束対象にされていたらしい。

サウジアラビアの反体制ジャーナリストであるジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア総領事館に入った後、消息不明となっている一件、当初から

「領事館内で殺害されたのではないか?」

と言う疑惑は出ていたが、実際にはそれどころか

「尋問ナシの拷問で生きたまま体を切断、そして殺害」

と言うとんでもなく残虐な事が行われていたらしい。しかも「薬物投与」までされたと言うのだから常軌を逸したやり口である。

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※何か「世間に公表できない」秘密に触れてしまったのだろうか?

カショギ氏はサウジアラビア王室の政策を批判した事で拘束対象にされ、アメリカに亡命同然で在住し、事件当時はワシントン・ポストのコラムニストであった。だが同時に対ロシア工作の分野で欧米諸国との連携を果たしてきた

「諜報のプロ」

としての顔もあったらしい。…単なるジャーナリストではない、と言う事か。

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※カショギ氏が総領事館に入る所は記録されているが出てくる場面の記録はなかった。

そんな彼がイスタンブールのサウジ総領事館に出向いた理由は自分が結婚するにあたって必要な書類を受け取る為だったと言う。だが、既に身の危険を感じていたのか、外で待っていた婚約者に

「2時間経って戻らなければトルコ警察に通報する様に」

と、言い残していたらしい。総領事館で待っていたのはサウジ本国から来ていた15人の暗殺チームだった様で、即座に拘束され、先述した様な残虐な手口で殺害された、と言うのがトルコ当局による「異例の」総領事館捜索や、殺害場面の音声、とされる録音が出てきた事によって明らかになった、とされる一連の流れである。

その関与が疑われる「15人の暗殺チーム」には少なくとも8人の軍人、3人のサウジ皇太子ボディーガード、1人の法医学者が含まれていたそうで、殺害現場には総領事までもが立ち合っていた、と言う。これらが事実ならサウジアラビアの国家ぐるみ、特に皇太子の関与が疑われる事になる。しかも問題の総領事は捜索後、サウジに帰国している。捜査での追及を逃れる為、とも解釈出来る動きではある。

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治外法権のある領事館への捜査は極めて異例。

勿論サウジアラビア政府としては関与を全面否定、当初は

「カショギ氏は領事館を出てから行方が判らなくなった」

と、主張していたが、

「カショギ氏を尋問中に過失で死亡させる結果を招いた」

と言う事は認める方向であったとも言われていたが、過失で死亡する結果を招く「尋問」など有り得ない。また、カショギ氏が総領事館に入って殺害されるまで僅か7分だった、と言うからどう考えてもサウジ政府の主張は今まで報道されている事やその根拠になっている録音を前提にすると無理がありすぎる。

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※まぁ、そうなるわな。

理由はどうあれ、政府に批判的なジャーナリストを殺害するなど「言論の自由」の弾圧行為以外の何物でもないし、仮にカショギ氏が何らかの犯罪行為を行っていたとしても裁判にもかけずに死亡させる、と言うのは人権上大問題となる。人権にうるさい欧米などはこの件でサウジ政府の関与が明らかであったなら制裁を加える、と鼻息を荒くしているが、サウジ政府は

「制裁なら報復」

と強気の姿勢を見せている。相手が世界一の産油国なだけに制裁と報復の連鎖、となれば世界が大混乱に陥るのは確実で非常に難しい問題となっている。

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トランプ大統領の言っているのは「推定無罪」。確かに一理あるが…

日本としてもそういう意味では無関係とは言えないだろう。真相が解明されるまでは静観出来ても真相が明らかになればこの件に蓋をする事は出来ないだろう。だがこの段階でも確実に言えるのは

「日本では『言論の自由』が保障されているからこの様な事件は起こらない」

と言う事である。「反安倍」を口にするしか能がないマスコミ諸君はそれを肝に銘じておくべきだ。他国でそれを主張するのは文字通り「命懸け」なのだから。