やはり「クロ」だったジャマル・カショギ氏殺害疑惑

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※やはり殺害されていた…ご冥福をお祈り致します。

疑惑は「クロ」だった。

サウジアラビアの反政府ジャーナリストのジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に入った後、消息不明になっていた事件、サウジ政府が公式に「カショギ氏の死亡」の事実を認めた。


カショギ氏は結婚するのに必要な書類を受け取る為にイスタンブールのサウジ総領事館を訪れた。捜査は継続中ではあるものの、サウジ政府の発表によれば


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と、「偶発的なもの」だったとしている。そして同時に

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カショギ氏殺害に関与した疑いで18人の身柄を拘束して取り調べを行っており、またムハンマド皇太子がトップの情報機関の高官5人を更迭、そして組織の再構築と規則の見直しを国王命令として命じたのだと言う。

これまでサウジ政府は

「カショギ氏は総領事館を出た後に消息不明となった」

と、主張してきたが、サウジ政府として捜査の結果新たに「その事実を把握した」のか?「国際社会の圧力に逆らい続けるのは得策でない」と判断したのか?それとも「アメリカやトルコに決定的証拠を握られ、「言い逃れは不可能」と観念したのかは不明だが、カショギ氏の死亡にサウジ政府の関与があった、と言う点に変わりはない。


サウジ政府の発表前にこの様に発言していた。それ以前にも

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「週末までに真相解明が進む」

見通しを明らかにしていた所からトランプ大統領や政権中枢の一部の幹部は事件の真相について早い段階で情報を得ていたのではないだろうか?だが、余りにストレートに真相を明らかにすると

「反政府ジャーナリストを政府が関与して殺害」

と言う行為が他国、特にEUあたりからは強い反発を招き、「サウジ制裁論」が大勢を占める流れになる。そうなってはサウジも堪らないのでトランプ大統領に裏で泣き付いて何らかの「取引」を成立させたのではないだろうか?だからこそ

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と言った発言に繋がっているのではないかとも思える。

カショギ氏の殺害を目的にイスタンブールのサウジ総領事館で待ち構えていた暗殺チームは木曜の記事の時点で15人、とされていた。身柄を拘束されたのは18人。3人増えている。また「録音が存在する」と言う殺害の様子とサウジ政府の発表には大きな違いがある。録音によるとカショギ氏は「薬物投与された上、生きたまま体を切断され、僅か7分で殺害された」事になっているが、サウジ政府は「口論がエスカレートして殴り合いとなり、その結果カショギ氏が死亡」と言う。拘束された18人全員が現場に居たのなら「実行犯1人と黒幕17人」だったのか?幾ら何でもそれはあるまい。カショギ氏に暴行を加えたのは「複数人いた」と考える方が自然だが、それだと行われたのは「偶発的な殴り合い」ではなく「集団リンチ」であろう。しかも拘束された18人が先の報道にあった「暗殺チーム」と被るならその大半は軍人やら皇太子の護衛などどう考えても「お強そうな」面々ばかりである。多くの修羅場を踏んでいたとは言え、ジャーナリスト一人にそんな連中が集団でかかる事態は考えにくい。カショギ氏が「現役の軍人より強かった」と言うなら話は別だが…

やはり「チーム」であるなら「カショギ氏の身柄を拘束する」「死亡した場合、遺体を運び出すして埋める」と言った具合の「役割分担」があったと考えるよりないが、事前にそうなっていたなら「明らかな」サウジ政府の関与であり、「偶発的な」訳がない。

要するにサウジ政府の説明には多くの疑問があり、そのまま信用できない。この先どんな事実が判明するか?まだ注視し続ける必要があるのである。