ASEMで失敗だった文在寅害交
安倍首相も文在寅も欧州を訪問していたが、その理由はASEM(アジア欧州会議)が行われていたからである。勿論「会議に出席」するだけでなく、他国との「二国間会談」を行うのは当然と言えば当然の流れになるであろう。
日韓共に欧州での外交には現在
「北朝鮮問題での欧州各国から理解や支持、連携を得る」
と言う目的はあるだろう。その結果は…と言うと、以下の通りになった。
現在日韓は「対北朝鮮」において
「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」
を主張し、それが成されるまで「制裁と圧力」の継続を訴える安倍首相と
「北朝鮮の核廃棄の達成度合いで段階的に制裁を緩和すべき」
と訴える文在寅、と言った具合に温度差が表面化している。
ASEM開催、と言う機会に日韓共に同じ相手と会談し、各々の主張を述べた訳だが、欧州は
と言うのが「答え」であった。文在寅に同調する声はなかった。
欧州は「人権」には非常に敏感で厳しい。欧州で北朝鮮は
「最悪の人権抑圧国家」
文在寅が自分の主張に自信があるならそういう質問をされても動揺などしない筈だがこの時、文在寅は明らかに動転していた。こんな姿を晒してしまえば後で何を言った所で説得力は持たない。特に英、仏、独、伊と言ったG7メンバーは北朝鮮問題における安倍首相の見識の正しさをサミットなどの場で確認しているのだから尚更である。
文在寅は
「何故欧州各国は安倍首相と認識を一致させているのか?」
と言う事に気を配っていない。その辺りに安倍首相と文在寅の
「埋め難い外交力の差」
が存在するのだろうが「その差」を認識出来ないのか?それとも「安倍首相に出来たのだから自分にも出来て当然」とでも思っているのかは不明だが、どうであれ
「外交としては失敗」
であり、その「害悪ぶり」はアジア、欧州で安倍首相によって形成された
「北朝鮮包囲網」
に水を差す結果にしかならない。