朝鮮総連と共産党の癒着
戦後間もない時期の朝鮮総連の活動資金に関して
《「最大の財源になったのは帰還していく強制労働者の未払い賃金等であった。1946年末までに朝連(朝鮮総連)中央労働部長名で強制連行者を雇用していた日本の各企業に未払い賃金の請求が出された。その請求額は4366万円に達し、朝連はかなりの金額を企業から徴収し、それらのほとんどは強制連行者の手には渡らず朝連の活動資金に廻された」》
と、そもそもの最初から未払い賃金をアテにしていた、と言うのだ。
「かつて組織内に身を置いた著者が、痛恨と義憤の思いで綴った」
と、言うのだから、暴露本、と言っても過言ではあるまいが、朝鮮人徴用は245人、と、明らかなのに4366万円(当時)の「未払い賃金」となると、平均で17万円を越えてしまう。幾ら何でも高額過ぎる。国家総動員法における「徴用」には「募集」によるものもあったので、それらの理由で日本に居た朝鮮人も含めて「強制連行者」としているのであろう。
いずれにしても朝連が「未払い賃金」の回収、と称して企業からカネをせしめていたものの、そのカネは当人達へ渡らず、朝連の活動費に回された、と言うのはこの本の記述を信用する限り間違いないのだろう。
それだけではない。
※最初から共産党と朝連はズブズブの関係だった訳だ。
《「これらの豊富な資金は日本共産党再建資金としても使用された。1945年10月10日、連合国最高司令官・米国太平洋陸軍司令官総司令部(GHQ)は府中刑務所に収容されていた徳田球一、金天海ら16名の共産主義者などを釈放した。彼らを府中刑務所門前で出迎えたのは日本の各地からトラックに分乗して集まってきた数百人の朝鮮人だった」》
こんな事を言っていた訳だ。どんな組織でも「カネ」を押さえられたら頭は上がるまい。共産党も例外ではなかった、と言う事か。
システムが未だに健在なのかも知れない。だからこそ志位和夫は
※その先にあるのは北朝鮮の自称元徴用工のカネか?
と、韓国の自称元徴用工を巡る出鱈目異常判決に唯一理解を示したのかも知れない。日韓基本条約や請求権協定を前提にすると北朝鮮は一銭もカネにならない。だから「その前提を崩す好機」と捉えて北朝鮮の自称元徴用工が賠償請求出来る余地を残しておきたかったのではないだろうか?とさえ思えてしまう。