韓国人の歪んだ歴史認識

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ヨン・ミンス北東アジア歴史財団研究委員(写真)と言う人物を始めとする韓国人グループが日本書紀を研究して「日本の歴史歪曲の根源」と決め付け、その理由を「当時、三国(新羅百済任那)を統一して新たに再編された新羅は、日本よりも経済的・文化的にはるかに進んだ国だったので、常に克服の対象だった」とする研究結果の記事を読んだ。この時点で噴飯ものの結論であり、この人物が日本の歴史を研究するのは時間と労力の無駄だと断言していい。

…と、言うより研究云々以前に韓国人の歪んだ歴史認識が前提にあるのが諸悪の根源である。そこから脱却して先入観抜きで史料を直視しない限り真実は見えて来ない。これで「歴史を直視せよ」と日本には言うのだ。そっくり返してやるべき台詞である。

…韓国人は必ず「文化・文明の殆どを無知蒙昧の倭奴(韓国における日本人の蔑称。韓国国会でも平気で使われる)に教えてやった。」と本気で虚偽主張をするが、高麗王朝17代王仁宗の命を受け1145年に編纂された高麗国正史「三国史記」、及び1280年代完成の「三国遺事」は共に朝鮮最古の史書だそうだが、この時点でその嘘が簡単に暴かれると言う。以下引用。

三国史記新羅本記は「第4代王昔脱解は倭の東北千里から来訪し、その大輔≒総理大臣は倭人瓠公」とする。系図では第16代迄は脱解直系子孫、第17代以降も傍系子孫だ。初代朴赫居世も倭人と推定する説もある。高麗、李氏朝鮮の本家新羅は、倭人系国家だった。

後漢書韓伝は「馬韓、弁辰は南に倭と接する」、魏志倭人伝は「馬韓を経て(陸行すると)倭の北岸狗邪韓国に到り」と書く。朝鮮半島南西部には倭人の国が確実に存在していた。

宋書は、倭王武の順帝宛上表文の「海を渡って平らげること95ヶ国」を認め、順帝から「武を使持節都督倭・新羅任那加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事、安東大将軍、倭王に叙した」とする。倭の管轄下に朝鮮半島諸国があることを宋順帝は公式に認証している。

…「日本書紀」が全て真実を語っているとは言えない。それは間違いない。大体日本書紀藤原不比等の時代に出来たのであり、当然藤原に都合良い内容になっているのは間違いない。隠蔽した事実もある。例えば歴代天皇天武天皇は唯一生年の判らない天皇である。天智天皇の弟とされているが、実は兄だったのではないかとする説さえある。
また、中臣(藤原)鎌足についても詳細を隠した部分があり、他史料も含めて総合的に推理すると彼の正体は百済王族ではないかとする説もある。

…いずれにしても歴史の研究においては史料が一つしかないならそれが嘘か真か判断する術はない。当然他の史料等の記述等からそれが嘘か真か判断するものである。先に引用した部分で名前の出た史料後漢書三国志魏志倭人伝宋書は全て支那の歴史書である。三国史記、三国遺事は韓国(朝鮮)の歴史書である。特に後漢書三国志魏志倭人伝日本書紀の編纂前に既に出来ていた歴史書である。これでもまだ彼等は自分達の主張が正しいと妄言を吐くのだろうか?

…見えてくるものは韓国人は「自分達の思い込み(=韓流ファンタジー)に合致しない史料(歴史的事実を含む)は全て捏造、または歪曲された」と見做して無視する悪癖である。もう一度問いたい。それが歴史を直視する態度なのだろうか?自分達の胸に問うてみればいい。「歴史を忘れた民族に明日はない」のだろう?

韓国の歴史研究とはこの程度なのである。70年前の出来事もまともに論証出来ないのにそれ以上昔の出来事をどう論証すると言うのか?韓国人には歴史研究は不要の学問である。