自虐史観の中の陰謀

イメージ 1

GHQ総司令官のマッカーサーにまつわる話としてである。

終戦厚木基地から横浜のホテルに入ったマッカーサーはある日二つ目玉の目玉焼きとスクランブルエッグを朝食に頼むが、昼過ぎに一つ目玉の目玉焼きが出ただけ。料理人を問い質したら「命令を受けて八方手を尽くしてやっと卵一つを手に入れた」と返事が来る。その瞬間マッカーサーは当時の日本の現状と自身が為すべき事を悟った…

裏付けの証言がない為真偽は不明だが、仮に作り話でもマッカーサー(とGHQ)が日本を理解せずやってきた事実を象徴する話とは言えまいか?

終戦GHQは様々な改革を日本に対し命令した。それらは現在の我々の価値観を構成する重要な施策も多かった。それは素直に評価すべきだが、その一方で日本の価値観や文化を理解せず勝手な思い込みで判断したものもあるのもまた事実である。

例えば日本語をローマ字表記に改変しようとした事だ。日本語は漢字、平仮名、片仮名を組み合わせて表記するがアルファベットだけのアメリカ人には煩わしいと感じたのだろう。しかし調査して日本人の漢字識字率が98%以上と知って断念したと言う話がある。日本人の教育が遅れているとでも思ったのだろうか?現在の日本の教育システムはGHQが作ったそれだが、戦前からでも日本の教育システムは優秀で識字率は既に世界一レベルであった。

…と、言うよりマッカーサーもどうやら白人至上主義者だったようだ。彼の発言にもそれが示されている。例えば…

1:科学、美術、宗教、文化などの発展の上からみて、アングロ・サクソン民族が 45 歳の壮年に達しているとすれば、ドイツ人もそれとほぼ同年齢である。
2:しかし、日本人はまだ生徒の時代で、まだ 12 歳の少年である。
3:ドイツ人が現代の道徳や国際道義を守るのを怠けたのは、それを意識してやったのであり、国際情勢に関する無知のためではない。ドイツが犯した失敗は、日本人の失敗とは趣を異にするのである。
4:ドイツ人は、今後も自分がこれと信ずることに向かっていくであろう。日本人はドイツ人とは違う。

勿論アングロ・サクソンアメリカ白人の事であり、民族同士の比較で日本人はアングロ・サクソンに劣ると発言したに等しい。現在なら問題発言で非難の集中砲火は確実だ。

…だが白人至上主義者は彼に限らずこの時代の首脳クラスにもゴロゴロいる。日米開戦時の米大統領フランクリン=ルーズベルトもそうだ。日本人の頭蓋骨を見て「我々より二千年遅れている」と暴言を吐いた。ヒトラーについては語るまでもない人種差別主義者である。
しかしこの時点のアメリカ自体が人種差別国家であったのは事実だ。例えば白人と黒人の結婚を禁じた州はかなりあった。大体全国民が選挙に参加出来たのは1964年の話である。日本ではその約40年前の普通選挙法では25歳以上の男子だけであるが内地に住んでいる台湾・朝鮮籍の人にも投票は出来た。少なくとも日本ではアメリカと違って人種による差別はなかったのだ。

そういう背景と散々国民に厭戦気質を煽り、教育改革と言う形で押し付けられたのが所謂「自虐史観」だと言える。勿論戦争は良くない。それは間違いないが。

自虐史観に言わせると「日本は戦争に負けた。その戦争は誤った侵略戦争だった」
となるがでは勝った方が正しいと言うのだろうか?勝った者が正しいと言うなら弱肉強食と変わりない。それが国同士なら即ち帝国主義の是認になる。

日米開戦時の国務長官ハルは後に「日本がアジア解放に殉じたと思わせてはいけない。」と発言したと言う。つまりアメリカは知っていたのだ。日本がアジア解放の為に戦った事を。

そのハルの発言を実行すべく戦後日本に「大東亜戦争」という呼称を禁じて「太平洋戦争」と言わせたのだな。

自虐史観には今まで述べた様な当時のアメリカの陰謀や差別感情が含まれている。いくら敗戦国でも勝者の認識や思想を受け入れそれまでの認識を捨てる必要はない。だがそうしたアメリカ製の認識を推し抱いている人に限って反日左翼だったりする。これこそのGHQのやった最大の過ちだ。