右翼と左翼

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支那や韓国が安倍首相の再登板以来「日本の右傾化」と非難するのは常套手段である。しかし実際には右傾化どころか「普通の国」になろうとしているに過ぎない。仮に右傾化でも悪い事はない。支那や韓国は安倍首相の政策が自分達に都合が悪いから非難しているだけだ。

そもそも「右翼」「左翼」の言葉の由来はフランスにある。フランス革命後の国民会議で議長席から見て右側に穏健改革派(守旧派)、左側に急進改革派が陣取った事に由来する。そこから右翼=保守、左翼=革新となったようだ。

ところで「保守」とは一般的には「伝統に倣い、これを墨守する」事を重要視するとされる。そうすると保守が重要視する「伝統」が何を指すのかが問題になる。

日本には長い歴史と伝統がある。単一国家としては世界最古である。その歴史の中で培われてきた風習や文化、それらを重要視するならば、自民党は右翼政党となる。対して天皇制に異を唱える共産党は左翼政党となるだろう。

しかし、近代国家の根幹は憲法とするならば、敗戦を経て制定された(と、言うかさせられた)日本国憲法を重要視すべき伝統とする考えも有り得る。そういう理屈で行くならば護憲を唱える政党は皆、保守の右翼政党になるし、逆に集団的自衛権の行使容認どころか改憲を唱える政党は左翼政党となる。そういう視点からでは安倍首相は巷で言われている右翼でなく左翼となり、日本は左傾化しているとしなくてはならない。

こうなると訳が解らないが、結局の所右翼左翼という言葉に意味を求めると単なるレッテル貼りの意味合いになる。例えば右翼を戦前回帰(=軍国主義礼讃など)とか左翼を赤化(=共産主義礼讃)とかいうイメージを植え付ける為の。

…だが日本の右翼とされている人々は日本の国益を考慮する。例外なく右翼は日本という国に誇りを持ち、愛している。

対して日本で左翼とされている人々は日本の国益を考慮しない。寧ろ支那や韓国の国益を重要視し、その為に日本の国益を毀損してもそれを当然の如く考える。故に日本という国に誇りを持つ筈もない反日思想の持ち主となる。また、自分達の考えに同調しない者は迫害、弾圧何でもやる。連日国会にNHK会長を呼んで「個人的に」と断った発言を問題視して糾弾したりするのは好例だ。古くは国会採決における牛歩戦術とか、自分達の意見をごり押しする為なら手段は選ばないどころか暴力も辞さない。最近では特定秘密保護法の採決の際に議場に靴を投げ込んだ男もいた。

ある外務省官僚の発言として聞いた事がある。皮肉混じりに「サンフランシスコ平和条約自衛隊設置など朝日新聞の主張の反対をやって日本は良い方向に進んできた。だから朝日新聞が反対するならそれ(この時点では特定秘密保護法)はやるべきだ。」と。果たしてそれは正論なのだろうか?