オバマ来日、どうなるか?

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オバマ大統領が来日してまずは安倍首相と寿司屋で非公式な夕食会を開いたようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140423-00000169-jij-pol

オバマ大統領来日に先立ち読売新聞が書面インタビューを行った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140422-00050185-yom-pol&pos=3

この中でオバマ大統領は米国大統領としては初めて「尖閣諸島日米安保の適用範囲内」と明言した。(言うまでもないが、支那では猛反発している。)
また、日本の集団的自衛権行使解禁の支持も明言しており、安全保障面での安倍首相の一連の政策はオバマ大統領の理解を「ある程度は」得られていると見てよいだろう。

その他北朝鮮の核問題など日米共通の利害がある分野では意見の齟齬があるとは考えにくい為、相応の高いレベルでの合意は難しくはないと思える。

問題は日米の立場の違いが大きな分野、例えばTPPでの合意はあるのか?合意出来たとしても我々国民が理解出来るものなのか?例えば牛肉の関税について「9%以上」で折り合ったと読売新聞が報じたが、事実なのか?朝日新聞だったか、「アメリカは日本のコメの関税維持容認方針」と報じたがこれも事実なのだろうか?

読売新聞は牛肉関税の件をすっぱ抜いて報じた為か、TPP担当大臣の取材締め出しを喰らったと言う。

http://sankei.jp.msn.com/smp/politics/news/140422/plc14042212140016-s.htm

首脳会談のフタを開けてみないと判らない部分は多いが、オバマ大統領にとってどこまでが訪日の成果で安倍首相にとってもどこまでが対米交渉の成果と言えるのだろうか?

…数日前の産経新聞のコラムで「外交は51対49で勝つのが極意」といった趣旨のコラムがあった。安倍首相からしたら今回のオバマ訪日→首脳会談でオバマ大統領から例えば「日米同盟は永遠に不滅です!」「尖閣諸島は日本領土」「竹島は日本領土」「北方領土は日本領土」「TPPで日本に関税撤廃の例外としてコメ、牛肉、豚肉、小麦、砂糖を認める」「日本の政治家の靖国神社参拝は問題ない(または反対しない)」「靖国神社参拝における支那・韓国の批判はあたらない」「従軍慰安婦は米国の公文書で単なる売春婦と結論付けられている」「南京事件の真相は便衣兵の掃討」などと言質を得られたら100点満点以上であろう。恐らくそうなったら内閣支持率は大幅アップでかつ日刊ゲンダイ朝日新聞東京新聞など安倍首相に批判的な連中も黙るしかなくなるだろう。

だが、そこまで上手くいくなら苦労はしない訳で、日本が米国に何らかの譲歩を余儀無くされる事項も当然あり得る。例えば尖閣諸島を日本領土と米国が明言し、かつ従軍慰安婦は米国公文書で単なる売春婦と結論付けられていると表明する代わりにTPPでの豚肉の関税撤廃となったら皆様はどう評価するだろうか?

…いずれにしても安倍首相には安易な妥協よりも日本の国益を最大限守って頂きたい。安全保障面では支那北朝鮮が、TPP関連では他のTPP交渉参加国が、また歴史認識関連では韓国が恐らく大きな関心を持って今回の日米首脳会談の成り行きを注視しているはずだ。