「二分法」に騙されるな

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支那の対日姿勢に変化が出るのか?日本と支那の外交ブレーンが非公開の討論会を行い、その席で支那側から「二分法」の再堅持を習近平に提言すると言う。

http://www.zakzak.co.jp/smp/society/foreign/news/20140514/frn1405141545005-s.htm

この「二分法」は毛沢東が提唱したもので「共通の敵を打倒する為連帯できる諸勢力と共闘する」という意味だそうだ。日本との国交正常化に当たってもこの論理で「共通の敵=日本の軍国主義者」として「大多数の日本人=連帯できる諸勢力の一つ」と連携するとして支那国内の反日感情を抑制したという。

…今回の支那側の提言も表向きは支那側の言う「日本の右傾化推進勢力」と「大多数の日本人」を区別して対応すると言えるだろう。支那側がそう出てきた理由で考えられるのは安倍首相の外交政策が功を奏して国際的支那包囲網が出来ているのを支那側が実感して危機感を持ったとか、南シナ海での争いと二正面作戦は得策でないと判断したとか、反日を続けても自国経済にマイナスになるとか、幾つか考えられる。理由はそれ以外かもしれないし、複数あるかもしれない。いずれにしても民間交流を拡大して関係改善に繋げたい支那側の方針はあるだろう。

…それだけならば日本としても悪くない話に一見思えるが、相手は支那である。裏に何か企んでいると考えるべきだ。

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支那にとっては日本の首相が安倍首相のままでは都合が悪いのであろう。裏を返せば安倍首相が長期政権であるほど対支那・韓国政策は正しい路線であるのだが…

故に支那としては「安倍首相=打倒すべき軍国主義者」というレッテルを貼って民間交流を装ってそういう認識を日本国民に広めて安倍首相の支持を落とそうと企んでいるのだろう。つまり「安倍首相は日本国民と支那の共通の敵」として「打倒すべき軍国主義者」と、日本国民に思わせ、安倍首相を政権から引きずり降ろすのが狙いだ。今回支那側が「二分法」など持ち出した狙いはそこにある。

賢明な日本人はそれに騙されてはいけない。例え支那であっても民間交流は決して悪くないし、友好関係である事の方が望ましいのは確かだが、支那の言う「友好関係」とは「日本が支那の言う事を聞いてくれる」のが前提である。習近平は対日外交で成果を求められているのは間違いなかろう。その成果とは「尖閣諸島問題で日本の譲歩を引き出す」事に他ならない。いきなり支那側の主張が全部通るとは支那側も考えてはいまい。だから「領有権問題の存在」さえ日本が認めれば振り上げた拳の落としどころがあるのである。勿論それに乗ってはならないのは言うまでもない。

結局支那側の言動は支那側の利の為でしかない。それを理解しているのかいないのか、日本の左翼はそれに乗っかろうとする。こういうのを国益毀損と言うのだが、左翼はそれを理解していない。