木星の大赤斑が縮小?

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※地球と木星の比較。如何に木星がデカいか。

木星を特徴づける南半球にある大赤斑、1664年にロバート・フックが発見したとも1665年のカッシーニが発見とも言われる。その詳細は薬剤師でもあったハインリッヒ・シュワーベが初めて記録した。記録によると、大赤斑は1665年から1708年の間には見つけられなくなり、1878年頃から次第に見えるようになった。1883年以降、今日に至るまで大赤斑は一貫して観測され続けている。まるで木星のシンボル的存在だが、その大赤斑が縮小傾向にあるのがハッブル望遠鏡の観測で明らかになった。

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※画像右側の三枚の大赤斑、上から1995年、2009年、2014年に撮影された。大きさの変化は明らかであるのが判る。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000005-natiogeog-sctch

大赤斑は台風の様なものかと思いきや実は高気圧と同様の性質の物らしい。それも地球よりデカい。しかし少なくとも130年以上存在し続けているのだから地球上の気象現象では説明の付かないメカニズムがあるのかもしれない。また先述の様に17世紀後半から18世紀初頭まで観測記録がない事から最初に発見された大赤斑と現在のそれは別物の可能性もある。

現在年間約950キロのペースで縮小しているというから単純計算であと17年ちょいで消滅してしまう事になる。果たしてそうなってしまうのか?また何らかの原因で拡大に向かうのか?木星の様なガス惑星には我々のまだ知らないメカニズムや現象が多々存在する。古代からその存在は知られているが今後の観測で新たな発見があるかもしれない。