胡散臭いノーベル平和賞

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毎年この時期になるとノーベル賞の受賞が誰なのかでマスコミによる予想合戦が繰り広げられる。今年は物理学賞の受賞が日本人と言うことでこれは非常に喜ばしい事である。

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※受賞の三氏。

ノーベル賞は科学関係は納得いく選考が多いが、物議を醸す場合があるのがノーベル平和賞であろう。

今年は日本国憲法第9条(を有する日本国民)が平和賞有力候補と言われ、国内でも相応しいか否かの論議が行われていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141009-00002146-bengocom-soci

筆者は憲法9条はノーベル平和賞には相応しくないと思っている。

そもそもノーベルは遺言で、平和賞を「国家間の友愛関係の促進、常備軍の廃止・縮小、平和のための会議・促進に最も貢献した人物」に授与すべしとしている。近年ではこの「平和」には人権擁護、非暴力的手法による民主化や民族独立運動、保健衛生、慈善事業、環境保全なども含まれていると解釈されている。

憲法9条はどうか?「文字通りだけ」ならば平和賞を!と言うのは判らなくもないが、現実的な観点を加味すると日本は北方領土竹島は不法占拠されたまま。尖閣対馬は侵略の危機に晒されている。これを平和と言えるか?

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憲法9条が竹島にもたらした物。

更に憲法9条の精神を見習って同様の対応をした国はあるのだろうか?何故日本が平和国家として歩んできたにも関わらず支那は真逆の侵略覇権軍国全体主義国家のままなのだろうか?憲法9条のお陰で日本が平和国家で豊かな国になったと言うならそれは違うだろう。

それ以前にノーベル平和賞に相応しくない人物が受賞したり、候補になったケースも数多くあるのが事実だ。

1939年の平和賞候補には何故かヒトラーの名がある。勿論受賞などしていないし、世界一これに相応しくない人物に違いない。これは選考するノルウェー議会の皮肉だが、同様の理由でムッソリーニスターリンも候補となっている。

また意外にもガンジーは受賞していない。何度も候補になってはいるのだが結局受賞はならなかった。

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※平和賞候補。

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※平和賞候補?

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※平和賞候補??

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※選考対象外。


また1978年エジプトのアンワル・サダト大統領は当の本人が第四次中東戦争を企画し、イスラエルへの奇襲作戦を主導したが、その後のアメリカ仲介でのイスラエルとの和平締結が評価されて受賞している。(仲介した当時のカーター大統領はこの時何故か受賞せず、本人の受賞は2002年であった。)

1945年受賞のコーデル・ハル国連憲章の作成で受賞しているが当の本人がハルノートで日米開戦の原因を作った事も忘れてはならない。

また平和賞受賞者がそれに相応しくない行動を取っていたケースもある。

非核三原則」を提唱して1974年に受賞した佐藤栄作の場合、後に有事の際の「核持ち込み」に関する密約が、日米間で結ばれていた事が発覚している。
同様に「核なき世界」の提唱で受賞したオバマは後に臨界前核実験をやるわイスラム国に空爆と是非はさておき平和賞のイメージを落とした。

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※一応平和賞受賞者なのだが。

勿論最悪は韓国の金大中。政権発足当時からノーベル平和賞受賞のために組織的な「工作」を行っていた事や、北朝鮮に5億ドルを不法送金していた事が後年アメリカに政治亡命した韓国国家安全企画部(現・国家情報院)の元職員によって暴露され、「カネで買った平和賞」と揶揄されている。

更にアウンサン・スー・チー氏や劉暁波氏の様にその国で政治犯扱いの人物を敢えて選考したりもする。本人の業績は勿論だが、結果的にその国への政治的メッセージにもなってしまっているのは否めない。

憲法9条に平和賞を受賞させる狙いは改憲阻止だと言う指摘がある。しかし上記の如く抑止力になるかは疑問がある。

どうしても日本にノーベル平和賞を受賞させたいならばオーストラリア、ニュージーランドと共に捕鯨の是非を国際司法裁判所で判断してもらい国際紛争解決の模範を示した」事の方がまだ相応しいのではないか。尤も筆者自身は捕鯨はしてもいいと思うしこの国際司法裁判所の判決は納得いかない。ついでにシー・シェパードなど偽善者集団だと思っているが。政治的狙いがない分9条よりはマシかも知れない。

いずれにしても間もなく平和賞受賞者が発表される。さて、どうなるか。