朴槿恵の「秘線」と「死線」
朴槿恵にスキャンダル勃発のようだ。
朴槿恵がセウォル号沈没事故当日、事故対応そっちのけで7時間も逢っていたと噂されたチョン・ユンフェなる人物。彼が一民間人にも関わらず国政に介入していた事を示す内部文書が流出したのだ。
※チョン・ユンフェ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141204-00018961-hankyoreh-kr
それによるとチョン・ユンフェは定期的に朴槿恵側近と会い、人事などに指示・介入していたというのだ。これが事実であるならば、朴槿恵は正規のラインで人事を決定していなかった事になる。しかもその「陰の実力者」が大統領の「オトコ」とも言われる人物とは只事ではない。
そもそも朴槿恵は部下との意志疎通がないなどという批判が多かった。「報告」が文書の提出で済まされる事も多かったと言う。成程、朴槿恵にとってその「オトコ」と一握りの側近だけで殆どの事項を決定しているのなら、正規ラインと意志疎通など不要であろう。話としては辻褄は合う。
ニュースソースにしたハンギョレ新聞(朴槿恵には批判的だ)も記事で指摘しているが、韓国では朴槿恵が大統領就任以来「サプライズ人事」→失敗というケースが目立つ。記憶に新しいのはセウォル号沈没事故対応の責任を取るとして辞意を表明した首相の後任人事であろう。後任に指名した人物が悉く過去の言動を問題視され、結局後任人事を決められず首相留任を余儀なくされた。それら指名人事の背景が不明確なのもこういった事情があるならば合点ものであろう。
※本来はこうらしい。
問題の文書を流出させたとされる人物は既にほぼ特定されている。だがこの問題に対して大統領府とその他の認識が違っているのが不可解さを増幅させる。大統領府が問題視しているのは内部文書が流出した事自体である。文書の内容については「証券街の噂話をまとめたもの」と不自然かつ疑問の残る釈明をしている。本当にそうならこの国は証券街の噂話まで権力側の監視下にある事になる。ロクなものではない。
だがメディアなどが問題視しているのは文書の内容である。文書の内容が事実なのか否か、そして朴槿恵とチョン・ユンフェの関係は…?である。事実なら産経新聞前ソウル支局長の援護射撃に等しい。朴槿恵には悪夢だろうが。チョン・ユンフェは記事を書いた記者らを名誉毀損で告訴したが、文書の内容がある程度は事実であるという証言もあり、完全に勝訴は難しいとの意見もあるようだ。
※火病を起こした際の想像図。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141204-00000022-yonh-kr
いずれにしても、朴槿恵の「秘線」が「死線」となりそうな情勢だ。セウォル号沈没事故対応のまずさで支持率低下を招いた朴槿恵が日本にすり寄れば更に支持を失いかねない。それでも反日を続ければ日本から見捨てられ、経済にトドメを刺されるかも知れない。どちらを選ぼうが韓国の勝手だが、全ての責任は朴槿恵にある。自業自得、身から出た錆、因果応報だが、日本としては助けてやる必要は皆無である。朴槿恵のレームダック化は傍観が正解である。