ツマアカスズメバチとメガギラス

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ゴジラにまとわり付くメガニューラ。

映画「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」に登場したメガギラス。作中では元は時空の歪みから出現した古代のトンボが(その原因を作ったのは人間だが)現代に復活し、幼体のメガヌロンは人間を襲い、地下水脈を破壊して渋谷の街を水没させ、大量発生した成虫メガニューラは群れから1匹を選んで自らの命と引き換えにその1匹を「究極の戦闘態メガギラス」にする。そうやって出現したメガギラスは回りの敵を駆逐してテリトリーを拡大する怪獣として描写された。作中ではその後渋谷の街を破壊してテリトリーを広げるべくお台場に襲来。居合わせたゴジラとお台場を破壊しながら戦闘を繰り広げて行く…

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※渋谷を水没させて大群で移動。迷惑な昆虫だった。

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ゴジラと戦いお台場を破壊。

これまでの怪獣と違って人間を襲ったり、建物を破壊するだけでなく周囲一帯を水没させたり、大量の死体を残したりと、戦闘力はさておき繰り返し襲来するキングギドラや公害を撒き散らすヘドラとは別の意味でも非常に迷惑な怪獣であろう。

これは映画での話だが、実際にある生物が今まで生息していなかった地域に新たに進出したりすると、それまで保たれてきたその場所の生態系のバランスが崩れてしまうことがある。その影響は人間にまで及ぶことがあるからこれはこれで厄介な問題でもあり、人間も迷惑を被る。

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ツマアカスズメバチ

長崎県対馬に侵入したツマアカスズメバチはその好例であると言えるだろう。2012年頃に韓国から入ってきたらしい。翌年には早速駆除作戦が始まっている。環境省は9日、この生物を外来生物法にもとづく特定外来生物に指定した。これにより検疫での入国防除が徹底されたり対策予算の増額が見込めたりするそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150111-00000020-asahi-ent

そのツマアカスズメバチ支那やインドなどが原産。体長2~3センチで、ミツバチなどの昆虫を捕食する。性格は極めて攻撃的で繁殖力も強い厄介な昆虫らしい。

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韓国では、このスズメバチによって2~3週間のうちにミツバチ300群中50群が消滅したという報告がある。勿論既に対馬の養蜂に影響が出始めていると言う。韓国では人に対する刺傷例が都市部では最多のスズメバチだという。刺されようものなら人間も死亡する危険性がある。ヨーロッパでも、この蜂の急速な拡大が近年問題になっている。

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その巣がこの大きさ…!巣を駆除しようにもその巣を守るためこの蜂はより凶暴になると言うから始末に終えない。放っておけば蜜蜂を筆頭にたの昆虫を食い尽くして生態系を破壊してしまう…

この様な生物の侵入を完全に防ぐのは難しいだろう。入ってしまった以上はどう駆除するか、またこれ以上の被害拡大をどう防ぐかが問題だ。

この手の人間に有害な生物駆除において民間や警察、消防などの手に負えない場合、実は自衛隊の出動も可能なのだそうだ。実際は考えにくいが、怪獣出現時に自衛隊が迎撃して攻撃するのは法的には問題がないのだ。

環境省の担当者は「国内侵入を早期に封じ込める取り組み。本土に渡らないよう、根絶を目指したい」と話す。日本の生態系もまた日本の貴重な財産である。それを乱す存在から現在の生態系を守るべく駆除するのは致し方ないだろう。早急な対策が必要な様だ。