普天間基地移設問題あれこれ

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菅義偉官房長官沖縄県翁長雄志知事の初会談は持論の応酬で火花を散らせた。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設で「ぎりぎり唯一の解決策」と「移設は認めない」という立場の違いから「抑止力論争」へと発展したが、これは従来より広い視点を提起して沖縄の理解を得ようとする菅氏の戦略転換の布石だとの見方がある。最大の山場を迎える7月まで激しい駆け引きが予想される。
 
「抑止力論争があった。日米同盟の意義についての話もした」

会談後、翁長氏は開口一番、記者団にそう明らかにした。抑止力と日米同盟は菅氏が翁長氏の見解を最もただしたかったテーマで、論争を仕掛けたのは菅氏だった。

辺野古移設の意義は普天間飛行場の危険除去だけではない。県内移設により米海兵隊の抑止力を維持することも劣らず意義がある。

「抑止力維持と危険除去という負担軽減は本来、相反する」(自衛隊幹部)が、両立が可能なのは現状では辺野古移設のみだ。

一方で、翁長氏は「日米安保条約に理解を示す」を常套句にしているが、どう理解を示すのか明言していない。そこに踏み込めば支持基盤の革新勢力との間に亀裂が生じるからだ。辺野古移設以外で抑止力維持と負担軽減を両立させる代替案も未検討だ。菅氏は初会談でこれらの論点を確認した。それが戦略転換への布石となる。

政府高官は「辺野古に造る、造らせないという一点に矮小化されている」と指摘する。そうではなく、より広い視点で辺野古移設の意義を国民に訴え、沖縄県民の理解も求める姿勢を強める-。それが菅氏の戦略転換の方向性だ。

翁長氏も「日本の安全保障は国民全体で考えてほしい」と主張してきた手前、菅氏の戦略転換にも応じざるを得ない。「訓練分散などで本土に負担を分かち合ってもらうための世論喚起は歓迎だ」と評価する県幹部もいる。

とはいえ、翁長氏は岩礁破砕許可の取り消しなどで移設を阻止する構えを崩していない。7月には埋め立て承認に関する有識者委員会の報告書が提出され、翁長氏が承認の撤回に踏み切れば対立は再び先鋭化する。7月に辺野古の埋め立て工事が始まれば、反対派の抗議活動は激しくなる。こうした事態を避けられるかどうかは、ひとえに菅、翁長両氏の協議の行方にかかっている。》

http://www.sankei.com/politics/news/150407/plt1504070003-n1.html

官房長官沖縄県知事の会談が行われたが双方の主張は平行線だったようだ。そもそもこの普天間基地の移設問題は単純に辺野古に移設するか否かだけの問題ではない。記事にもそういう指摘が存在する。「日本の安全保障」と言うテーマもそこに存在する。翁長は妥協しなかったと左翼連中は礼讚ものかもしれないが、実際には「日本の安全保障」と言うテーマを指摘した菅官房長官の方が一本取ったと言えるかもしれない。

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※これだけは忘れてはならない。

米軍基地をなくして日本の抑止力が低下し、沖縄を蹂躙される結果を招いたら一体誰が責任を取るのか?沖縄の事は沖縄県民が決めると言って米軍基地をなくした途端支那が沖縄に侵略に来たらその被害を真っ先に受けてしまうのもまた沖縄県である。果たしてそれは「自己責任」の一言で片付けられる問題なのだろうか?これこそ本当の「沖縄切り捨て」である。本当に沖縄県民の総意がそうなら話は別だが、そこまで考えているのだろうか?現在沖縄で辺野古移設反対を叫ぶ連中にそこまでの考えがあるとは到底思えない。

県知事たる翁長自身は日米安保条約に理解を示す」「日本の安全保障は国民全体で考えてほしい」とも主張している。彼自身が日米安保条約をどういう意味で理解しているのか、それは不明確ではあるのだが、日米安保条約が他国からの侵略を防ぐ抑止力になっているという理解がもしあるのならば、政府が言う「普天間基地の危険性を除去しつつ抑止力を維持」しようというその意味も理解があって然るべきだ。

…とは言え以下の写真を見れば一目瞭然なのだが、普天間基地は住宅街の真ん中に敢えて基地を作ったのではない。逆に基地の周りに住宅街が出来た、と言うのが正確な表現になる。何が普天間基地を「世界一危険な基地」にしたのかは自明の事である。

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普天間基地の写真比較。

また殆どのマスコミは「報道しない自由」とやらで報道しないが、沖縄で日米ハーフの6歳の女児が暴行される事件が起きたそうだ。記事によれば犯人の男達は「何でアメリカ人がこんな所にいる」等と言ったと言う。

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※その記事の写真。
http://jump.2ch.net/?pbs.twimg.com/media/CB317ZUUMAAeCbV.jpg

この事件の犯人が基地移設反対派である可能性は高いが、そうでなくても事件それ自体はヘイトクライムそのものであるとしか言いようがない。他にも基地移設反対派によるヘイトスピーチ等は後を断たないようだ。

「基地移設反対」と言う意見そのものが間違っているとは言えないが、辺野古に移設するか否かだけでなくもっと広い視野で物事を見ることが大切ではあるまいか?そうでなければ正確に事態を理解する事は難しいであろう。そして基地移設反対派が実際に沖縄で何をしているのか?連中によるヘイトクライムヘイトスピーチをマスコミはしっかり正確に報道せよ。仮に基地移設反対が正しい判断だとしても現在の連中のやり方はヘイトクライムヘイトスピーチ満載である。「基地移設反対の免罪符」等は存在しない。以前原発テントの記事の時にも述べたのと同様だが、「辺野古に移設反対」ありきだけでは何にもならない。先ず必要なのはそういう理解であろう。